【イヤイヤ期の対応】あれも嫌!これも嫌!で動いてくれない子どもへの対応のコツ【モンテッソーリ子育て】

みなさんは「イヤイヤ期」と言うとどのような印象をお持ちでしょうか?

「魔の2歳児」や「反抗期」などと言われることもあるように、「とても大変な時期」というネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

1歳半頃から3歳頃にかけての俗に「イヤイヤ期」と呼ばれるこの時期は、本来は、子どもが自立・自律に向けて、とても大きなステップを自分の力で進むとても重要な時期。ただイヤイヤ言っている、反抗している、わがままを言っているわけではなく、子どもなりの思いや発達上の課題を抱えている時期なのです。

しかし、大人にとっては「子どもが言うことを聞いてくれない」「なかなか事が進まない」といった悩みを抱える時期でもあると思います。この時期の子どもをどのように受け止め、成長を育むお手伝いをしていけばよいか、この記事ではそのヒントをお伝えできればと思います。

イヤイヤ期の正体は?

子どもは、0歳9ヶ月頃から、「もしかしたら自分は親とは別の存在かもしれない」という小さな「自我」が芽生え始めます。ちょうどハイハイやつたい歩きが始まる頃ですね。

さらに、歩行が完了し、物理的に親と離れる時間が増える1歳半頃にかけて自我が育っていきます。そして、2歳半から3歳頃に、親とは別の存在として「個」を確立します。

この自我の芽生えから「個」として存在するまでの一連の過程において、子どもの中にメラメラと湧き上がってくるのが「意志」です。子どもはこの意志を自分のものにしようと、何度も何度も使おうとします。

大人が言うことに対して、「いやだ」「やらない」などと言うことが増えるため、俗に「イヤイヤ期」と表現されるこの時期。それは、自分でも抑えきれない意志を使いこなすための練習期なのです。

このように、イヤイヤ期は、本来は子どもが「個」を確立するために、たくさんのエネルギーを使い、自分を大きくステップアップさせようとしている時期です。

私たち大人は、子どもがこの変革を自分の力で成し遂げようとしているということを理解したうえで、かかわっていけるとより適切に援助していくことができます。

かかわりの3つのポイント

それでは、実際に子どもがぐずったり、大泣きしたり、癇癪を起こしたりした場合、どのようにかかわるとよいかを見ていきましょう。順番も重要なので、ぜひ1つめのポイントからご覧ください。

①受け止めて代弁する

1つめのポイントは、“子どもの気持ちを受け止めて代弁”するということです。

イヤイヤと言っている子どもの気持ちを受け止めるのは、とてもエネルギーがいることですよね。しかし、何よりもまず最初に「受け止める」というのが鍵。

「嫌だったんだね」「もっとやりたかったんだね」などと、子どもの気持ちを受け止め、オウム返ししたり、代弁したりします。

このような対応をしたからといって、すぐに泣き止むことはないかもしれません。しかし、子どもの中に「聞いてもらえた」「自分のことをわかってもらえた」という安心感が生まれると、こちらの伝えたいことが届きやすくなります。

これは、イヤイヤ期に限らず今後の親子関係を構築する上でもとても大切にしたいポイントです。

②制限を示す

2つめのポイントは、“制限を示す”ということです。

癇癪を起こして泣いている最中、子どもは自分の気持ちに折り合いをつけようと葛藤しています。

子どもの気持ちを受け止め代弁した上で「でも、もうおしまいにしようね」などと線引きをはっきりと示しましょう。

泣いたからといって大人が「いいよ」と何でも許可してしまうと、制限や善悪を学ぼうとしている子どもは「泣けば何でもできる」ということを学んでしまいます。ここは大人も忍耐力が問われるところですが、線引きを示すことが子どもの成長を育むことにつながります。

③表現方法を伝える

3つめのポイントは、“表現方法を伝える”ということです。

子どもは、自分の中に芽生えた意志を泣き叫ぶという方法で表現しています。

「そういうときは『やりたい』って教えてね」などと、言葉で自分の気持ちを伝えられるように、具体的な表現方法を伝えていきましょう。

言葉はインプットが大事なので、その場面に合わせた伝え方を、その都度子どもに伝えるのがおすすめです。

また、何度も繰り返すことで定着し、自分のものになっていくので、何度でも伝えていきましょう。

時間と場所が許すときは

危険な場所でないとき、時間が許すときは、子どもが泣く時間を保障してあげましょう。

子どもは泣きながら、自分の気持ちに折り合いをつけることで、自制心を育んでいきます。

泣き叫んでいる様子を見守るのは、なかなか難しい場合もありますが、大人はできるだけ子どもが安心して自制心を育む環境を整えたいですね。

危険な場所での対応

そうは言っても、危険な場所やあまりに周囲の迷惑になるような場面、どうしても時間がないときなど、見守っているのが難しい場合もあるかと思います。

そういうときは、「ごめんね、ここにはいられないから移動しようね。抱っこするよ」「もう行かなくていけないから、車に乗るよ」などと一言断りを入れてから場所を移したり、次の行動に移るのがおすすめです。

こちらがイライラして怒った状態で、急に抱き上げるなどすると、余計にヒートアップしてしまう場合もありますので、事前に断るということを意識してみてください。

まとめ

今回の記事をお読みいただいて、「イヤイヤ期」の正体やかかわり方について、どのように感じられたでしょうか。

ものすごいエネルギーを使って泣かれると、こちらもエネルギーが吸い取られて疲れてしまいますよね。また、なかなかこちらの思うように事が運ばない場面も多々あるかと思います。

大人にとってはかなりの忍耐を要する時期ですが、子どもが大きなステップアップを成し遂げようとしている時期だということを理解して、私たちもときに息抜きをしつつ、子どもの育ちを助けていきたいですね。

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