モンテッソーリ教師が選ぶ!春のおすすめ絵本8選 0~6歳
少しずつ春の足音が聞こえてきそうなこの季節。こどもと読む絵本にも “春” を取り入れてみるのはいかがでしょうか。きっと、春が来るのが待ち遠しくなることでしょう。
この記事では、モンテッソーリ教師が厳選した春のおすすめ絵本8冊をご紹介します。
モンテッソーリ教育の絵本の選び方
モンテッソーリ教育の絵本選びのポイントは、「現実に即している」ということです。乳幼児期(特に0歳〜3歳)は、自分が置かれた環境に適応していこうとしている時期です。そのため、現実を知るということが、発達上とても大事だとされています。
イラストが写実的だったり美しいもの、そしてストーリーが現実的なものを選んでいきましょう。
モンテッソーリ教育の絵本の選び方について、詳しくは過去の記事「ファンタジーはNG!?こどものための絵本選びのポイントと年齢別おすすめ絵本15選!」をお読みください。
春のおすすめ絵本8選!
それでは早速、春におすすめの絵本をご紹介していきます。
「おすすめの年齢」も記載していますので、参考にしてみてください。あくまで参考なので、対象外の年齢はありません。目の前のお子さんが、興味を示しているか、ぜひ観察しながら楽しんでみてください。
①『いちご』
作者:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめの年齢:0~3歳
春の果物といえば「いちご」。大好きなお子さんも多いのではないでしょうか?そんないちごが、どのようにできていくのかをリアルで分かりやすい描写で描いています。寒い冬から徐々にあたたかくなって、色づいていく様子を感じることができます。文章もシンプルで少ないためイラストを楽しむ0~2歳でも楽しめる一冊です。
②『サンドイッチ サンドイッチ』
作者:小西英子
出版社:福音館書店
おすすめの年齢:0~3歳
サンドイッチをつくるために必要な材料がとてもリアルに描かれている一冊です。作る手順がリズミカルに進んでいくため、この絵本を読む前や読んだ後に、お子さんと一緒にサンドイッチを作るのもいいですね!「きゅうりだね」「トマトだね」などというふうに物の名前をゆっくり伝えながら、楽しんで読むのがおすすめです。春になり、あたたかい季節になったら、ぜひ「サンドイッチをつくる」という原体験とともに親子での絵本タイムを楽しんでください。
③『はるかぜさんぽ』
作者:えがしらみちこ
出版社:講談社
おすすめの年齢:1~3歳
お気に入りのワンピースを着て、新しい靴を履いた女の子が、家を出るところからはじまるお話。散歩をする中で、さまざまな春の植物や動物と出逢います。春の野花が綺麗な水彩画でたくさん描かれていて、ページをめくるごとに、散歩道を進んでいくような感覚になれる一冊です。こどもは主人公と自分を重ねて楽しめるでしょう。
④『いろいろおしたく』
作者:えがしらみちこ
出版社:小学館
おすすめの年齢:1~3歳
主人公の “はなちゃん” が朝起きてから園に行くまでのおしたくの様子を描いた一冊です。繰り返される「あさのおしたくなんだろう?」のお決まりの問いかけに、「トイレ!」「おきがえ!」「あさごはん!」と一つ一つ答え実行していくはなちゃん。このフレーズを日常に取り入れたら、親子で楽しくおしたくができそうですね。なんでも「自分で!」とやりたがる1歳半頃以降のお子さんやこの春入園を控えたお子さんにもおすすめです。
問いかける側の人物は描かれていないので、お母さん、お父さんなど、読み手が変わっても違和感がないところもおすすめポイントです。
⑤『あ、はるだね』
作者:ジュリー・フィリアーノ(文)、エリン・E・ステッド(作)、金原瑞人(訳)
出版社:講談社
おすすめの年齢:3歳以上
一面茶色の地面に、種を撒いて芽が出るのを待つ男の子が登場します。
来る日も来る日も、芽が出るのをあれこれ試行錯誤しながら待ちわびる様子が描かれています。劇的なストーリーの変化はないのですが、土の中で生命が育まれる様子も描かれていて、ゆっくり、じっくり、でも着実に春に近づくのを感じられる一冊。この本を読んだ後に「土の下は今どんなふうになっているのだろうね」と親子の会話を楽しむこともできそうです。
⑥『はるがきた』
作者:ジーン・ジオン(文)、マーガレット・ブロイ・グレアム(絵)、こみやゆう(訳)
出版社:主婦の友社
おすすめの年齢:4歳以上
「はるはまだこないのかしら」と嘆く大人たちに「ぼくたちでまちをはるにしようよ!」と提案する少年。街をあげて、ペンキでいろいろなところを塗って街中を春色に染めていきます。ところがある夜、雨が激しく降り続け…。このあとどうなったかはぜひ絵本で確かめてみてください!こどもが一市民として尊重されている様子がモンテッソーリ教育と通じる部分があります。
長いストーリーでも理解できる年齢のお子さんにおすすめです。
⑦『たんぽぽ』
作者:平山和子(文・絵)、北村四郎(監修)
出版社:福音館書店
おすすめの年齢:4歳以上
春になるとあちらこちらにたんぽぽが咲いているのが見られますよね。この絵本はたんぽぽを写実的に描いた一冊です。
たんぽぽが土の中に根を張る様子や、つぼみが開いたり閉じたりする様子、また一本の花に小さな花がいくつついているかなど、たんぽぽのことを深く知ることができます。おさんぽのときに持っていき、実物と見比べながら話すのもよいでしょう。
「なぜ?」「どうして?」「どうなってるの?」このようなことに興味津々なお子さんに特におすすめです。
⑧『チューリップ』
作者:荒井真紀
出版社:小学館
おすすめの年齢:5歳以上
春の花といえばさまざまありますが、チューリップも代表的な春の花の一つでしょう。この本は、チューリップの球根を土に埋める様子から、芽を出し、花を咲かせ、球根を収穫するまでの過程を写実的に描いた一冊。ときに球根の断面図や土の中の断面図を取り入れながら、チューリップの一生について丁寧に描かれています。
普段なかなか見ることのない球根の中の様子に、大人でも「へえ!」と新しい発見があって楽しめる絵本なのではないかと思います。絵本と合わせて、実際に一緒にチューリップを育ててみるのもよいですね。
まとめ
今回は、春に親子で楽しめる絵本を、モンテッソーリ教育の視点で集めてみました。いかがでしたでしょうか?
色とりどりに描かれた絵本を読むだけで、うららかな春の空気を味わえる気がします。春の楽しみ方の一つとして参考になる絵本も多々あるかと思います。
あたたかくなったら、ぜひ原体験と合わせて絵本を取り入れてみてください。
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