言語化することで、知識や学びが自分のものになる
子どもの個を尊重し、個を受け入れていきたい
しなやかな子育ての軸を育むための場所「モンテッソーリペアレンツ」。この、ひとりひとりの「はぐくむ」ストーリーでは、受講生ひとりひとりの子育ての軸を育む旅路をお届けします。
モンテッソーリペアレンツには、子育ての軸を育むための「MP COMPASS〜7つの指針〜」があります。毎月開催するワークショップでは、この7つの指針をひとつひとつ取り上げながら「どうありたいか(Being)」「そのためにどうするか(Doing)」を思考・言語化することで自分の中に気付きが生まれ、このサイクルを繰り返すことで、子育ての軸を育む(Having)ことを目指していきます。
“今ここ“に集中して自分と向き合い思考し、出てきた言葉や気付きが、自分らしい“しなやかな子育ての軸“を育むピースのひとつになっていきます。
今回お話を聞かせてくださるのは、野尻綾乃さんです。
ご職業:医師
お住まい:神奈川県
お子さまのご年齢:7歳女の子、5歳女の子、2歳10か月男の子
2022年8月のワークショップ、テーマは「自由」。モンテッソーリ教育で大切にされるこどもの自立や自律の育みを助けるために、こどもたちが必要とする「自由」とは?「自由」を考える際に生じる「制限」という部分にも触れながら、考えを深めていきました。
綾乃さん、こんにちは。本日もワークショップへのご参加ありがとうございました!
こちらこそありがとうございます!毎回、ワークショップのテーマがバラエティに富んでいてとても楽しいです。
綾乃さんにとってモンテッソーリペアレンツのワークショップはどんな時間なのでしょうか。ゆっくりお話を聞かせてください!
ワークショップで言語化することで、抽象的だった考えが具体化した
私は3人の子育てをしており、こどもには「のびのび自分の思うように行動する力をつけてほしい」と願っています。一方で、こどもたちの成長に伴い「約束や時間を守る」といったこともきちんと身に着けてほしいという思いから、指示するような言い方が増えてしまうことも。今回のワークショップでは、「自由」や「制限」について考えることで、改めてそんな自分を振り返ることができました。
たとえばこどもを「尊重する」という概念や、自分が抱く子育てに対する理想。ぼんやり頭にあった抽象的な考えも、アウトプットすることでより深く思考することができます。一般的な概念を自分に当てはめて言語化することで、気づきや指針が具体性を伴って見えるようになりましたし、自分の中により強く残るようになりました。また、自分自身のことを俯瞰して見られるようにもなりましたね。
小さな目標を通し、自分の課題と日々向き合う
反射的に反応するのではなく、ひと呼吸おき、まずはこどもたちの気持ちを受け止める。受け止めてから、制限を出す。そんなふうにかかわり、「自分の思いはママに一度届いたんだ」と感じてもらえるようになってほしいですね。
私の課題である「反射的に反応してしまう」という部分も、その小さな目標があると変化を感じます。目標をひとつずつこなしていくと達成感も重なりますし、こどもたちの反応が変わっていくのもうれしいですね。
学びが自分のものになっていくという感覚
「モンテッソーリ教育について学びたい」とあきえ先生のVoicyを聞いたり、オンラインコミュニティ「Park」に参加するなどしてきましたが、「さらに体系的に学びたい!」と思い、モンテッソーリペアレンツの受講に進みました。
思考し言語化していくことで、講座で得た知識が「自分のことになっていく」という感覚があります。「レッスン動画を見る」という受け身の姿勢から、能動的に「知識を生活に落とし込む」という状態に変わるため、学びが何倍も身になっている実感があるんです。
私は「同じ対応をすること=平等に接すること」ではないと思っています。こどもによって性格も違いますし、その子に合った対応をすることが大切ですよね。
今後も、毎月さまざまなテーマで開催されるワークショップをきっかけに、自分が「こうしたい」と思う子育てを多角的に考え、具体化していきたいです。概念として知っているだけではなく、具体的な絵として見えるようにしていきたい。そんなふうに考えています。
子育てのためのモンテッソーリ教育がオンラインで学べる!
モンテッソーリペアレンツは、子育てに特化したモンテッソーリ教育のマインド・知識・こどもへのかかわり方を体系的に学び、子育て力が身につくオンラインスクールです。
モンテッソーリ教育を学んで、お子さんとの毎日もっと楽しいものにしませんか?子育てを一緒に考え、支え合える仲間が待っています。
フランス在住ライター。教育、語学、旅、文化などについて執筆。日英翻訳も行う。大学卒業後渡英、ロンドンでライター活動を開始。その後日本で英会話講師や編集業を経たのち、インターナショナルスクールで5年間幼児教育に携わる。現在は、フランス南西の街トゥールーズで、日本にルーツを持つ幼児たちに日本語教育も行っている。