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「早くしなさい」の口癖を変換!こどもの自己肯定感を育む声かけ3ステップ

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急いでいる朝、なかなかこどもの支度が進まないとき、「早くしなさい!」とつい口から出てしまうことはありませんか?こどもを尊重したかかわりをしたいのに、気づけば意に反する言葉が出てしまう、という方も少なくないと思います。

この記事では、「早くしなさい」という口癖を変換する3ステップとともに、こどもを尊重したかかわりをしていくことで育まれるものについてお伝えしていきたいと思います。

つい言ってしまう「早くしなさい」、上から目線の声かけ

急いでいる朝、なかなかこどもの支度が進まない。そんなとき、口癖のように「もう早くして」「早くしなさい」などと言ってしまっていることはありませんか?

無意識のうちに口をついて出てきてしまっているこのような声かけ。

このような言葉を発したときに少し立ち止まって考えたいのは、上から目線の声かけになっていないかということです。私たち大人は、こどもに対して、つい上から下への命令形の声かけをしてしまうことがあります。職場など大人同士であれば、相手にも都合があるということを理解した声かけやかかわりをすると思います。しかし、こどもが相手の場合、こどもにも都合があるということは忘れ、「こちらには都合があるんだから」と押し付けてしまいがち。「早くしなさい」などの命令口調は相手をコントロールしようとしている気持ちの表れでもあります。

強い口調で言えば、こどもはその場では言われたとおりにすぐ行動するかもしれません。しかし、長い目で見たときに、こどもが自ら考え動いていく力を育む機会を奪っているとも言えます。これを続けていくと、こども自身が考え行動する意欲を失い、「言われたから動く」という状態になってしまう可能性があります。
こどもの生きる力を育むためにも、こどもも人格ある人間の一人として、尊重するかかわりを心がけたいですね。

おすすめの声かけ変換!3ステップ

それでは、どのような声かけが望ましいでしょうか?おすすめなのは、命令ではなく「お願い&提案」にすることです。具体的に3ステップで見ていきましょう。

①まずは語尾を変えてみよう

まずは語尾を「お願い&提案」に変換するところからはじめてみましょう。

「早く着替えなさい!」であれば「早く着替え…ようか」、「早くごはんを食べなさい!」であれば「ごはんを食べ…てください」などと語尾をお願いや提案に変えるだけで、命令ではない声かけになります。無意識に出てしまいそうになる命令口調ですが、言いかけてしまっても、語尾を変えるだけなので変換していきやすいと思います。語尾を変えると、表情や声色などの非言語の部分も変わって「協力してほしい」という雰囲気が伝わりやすくなります。こどもにとっても、受け入れやすくなるのでおすすめです。

②具体的に伝えよう

語尾の変換に慣れてきたら、次は、やってほしいことを「具体的に伝える」というのを意識してみてください。

0〜6歳の乳幼児期は、「具体的思考」をしている時期です。「早く」「ちゃんと」などの表現は、抽象的でこどもが理解することができず、行動につながりにくいため、具体的に伝えることが重要です。

「早く」するためには、「ちゃんと」するためには、「何をしたらよいか」というところを伝えましょう。「お着替えの時間だから、パジャマを脱ごうか」、「お顔を石鹸で洗ってください」などと伝えることができますね。また、0~3歳頃までは大人がやって見せたり、一緒にやったりして、より具体的に行動で示していくことも大切です。

③問いかけてみよう

そして、やるべきことがわかっている年齢であれば、「問いかける」声かけもおすすめです。「次は何をするのかな?」などと問いかけ、こども自身が答え、行動できるようにしていきましょう。また、3歳以降であっても、完全に声かけだけで動けるようにしようとする必要はありません。わかるような年齢になると、つい声かけだけで動いてほしいと思ってしまいますが、まだまだ伴走が必要な時期。時には大人が一緒に行動することで、こどもの行動を促していくことも大切です。

尊重したかかわりでこどもの自己肯定感を育む、その先にあるもの

私たち大人から見ると、こどもはまだまだ意志力も弱かったり、見通しを持った行動をすることができなかったり、一つ一つの動作がゆっくりだったりして、もどかしくなることもあると思います。余裕がないときだとなおさら、私たちはついそのもどかしい感情を言葉にのせて、こどもを動かそうとしてしまいがちです。

しかし、こどもも私たちと同じように意志のある、尊重されるべき人間です。私たちが、こどもを一人の人間としてかかわっていくことで、こどもは「自分は尊重されるべき人間なんだ」ということを感じ、自己肯定感を育んでいくことができます。そして、この自己肯定感が、こどもが自ら考え行動する力を育み、自立や自律を促し、さらには他者を尊重する心を育むことにもつながるのです。大人の尊重したかかわりをこどもが受け取って、今度はこどもが他者に対して尊重したかかわりをしていくことができる。この循環をつないでいくことができたら、その先に平和があるのではないかと思います。

まとめ

ここまでお読みいただいていかがでしたでしょうか。

特に時間に余裕がないとき、自分の心に余裕がないときなどは、無意識のうちに意に反した言葉を発してしまうことがあるかもしれません。癖になってしまっていることは意識していないとなかなか変えていくことができないですよね。

この記事でお伝えした3ステップを参考に「今日はこれを意識する」「今週はこれをやってみる」などと、少しずつトライしていただくことをおすすめします。声かけを変えたからと言って、魔法のように、こどもがすぐに行動するようになるわけではありません。しかし、少しずつでも、声かけを変えていくうちに、私たち大人側の思考が変わり、かかわりかたも変わっていくと思います。

また、こどもを尊重するためには、大人自身が尊重されていること、満たされていることが不可欠だと思うので、まずは自分を満たすということも私たち自身が意識していきましょう。

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この記事を書いた人
モンテッソーリペアレンツ
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