モンテッソーリ教師厳選!2歳おすすめの絵本7冊
モンテッソーリ教育で選ばれる絵本はどのような絵本でしょうか。
この記事では、モンテッソーリ教師が厳選した2歳のこどもにおすすめの絵本をご紹介します。
2歳向けの絵本の選び方
モンテッソーリ教育では、絵本を選ぶ際に「現実に即している」ということを大切にしています。それは、特に0〜6歳はあらゆることを吸収しながら、自分がいる場所に適応していこうとする時期だからです。
そのため、擬人化された動物や物が登場するようなファンタジーが描かれた絵本よりも、現実に即した絵やお話が描かれた絵本を選ぶのがおすすめです。
2歳はなんでも「自分でやりたい」というエネルギーに満ち溢れる時期。身の回りのことを自分でやろうとしていく姿が見られます。
そんなこどもの「やりたい」気持ちを後押しするような絵本を選ぶのもおすすめです。
2歳向けおすすめ絵本7選!
それでは早速、2歳のこどもにおすすめの絵本をご紹介していきます。
絵本を楽しむポイントも解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
①いろいろおしたく
- 作 者:えがしら みちこ
- 出版社:小学館
主人公の “はなちゃん” が朝起きてから園に行くまでのおしたくの様子を描いた一冊です。繰り返される「あさのおしたくなんだろう?」のお決まりの問いかけに、「トイレ!」「おきがえ!」「あさごはん!」と一つ一つ答え実行していくはなちゃん。このフレーズを日常に取り入れたら、親子で楽しくおしたくができそうですね。身支度も「自分で!」と、意欲たっぷりのお子さんにまさにおすすめです。
問いかける側の人物は描かれていないので、お母さん、お父さんなど、読み手が変わっても違和感がないところもおすすめポイントです。
②いっしょだね いっしょだよ
- 作 者:きむら だいすけ
- 出版社:講談社
「ながーい くび」と「ちょっと ながい くび 」のキリンの親子が登場し、次のページで「いっしょだね」と顔を寄せ合うシーンからはじまるこの絵本。さまざまな動物の親子が登場し、「いっしょだね」と展開していきます。
2歳ごろは「いっしょ」を見つけるのが大得意。いろいろなものの区別がつけられるようになってきた証拠でもあります。
「おおきな おめめと かわいい おめめ、いっしょだね」などと、スキンシップをとりながら、親子の絵本時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。色彩鮮やかなイラストが特徴のあたたかみのある一冊です。
③おいしい おと
- 作 者:三宮 麻由子(文)、ふくしま あきえ(福音館書店)
- 出版社:福音館書店
「はるまき たべよう カコッ ホッ カル カル カル カル カル」。小気味良い音で食事がはじまります。そして、ほうれん草、ごはん、わかめとページをめくるごとに、食事の様子が、さまざまな音で表現されています。食事の時間、思わず口の中の音に耳を傾けてしまうような絵本です。「これを食べたらどんな音がするかな?」と、お子さんとの食事が楽しい時間になること間違いなし。ぜひ食事前に一緒に読んで、味覚や嗅覚だけでなく、聴覚でも食事を楽しんでみてください。自然と噛む回数も増えそうですよね。
④しゅっぱつしんこう!
- 作 者:山本 忠敬
- 出版社:福音館書店
おかあさんとみよちゃんが、急行列車に乗り、途中駅で普通列車に乗り換えて、山の奥のおじいさんの家に向かいます。出発の合図は「しゅっぱつしんこう!」です。
駅の看板や駅員さん、電車に乗り込む人々、線路の周りの様子まで、とてもリアルに描かれています。田園風景の中をビュンビュン走り抜け、谷川にかかる鉄橋を渡り、トンネルを抜け……列車が走る様子を眺めているような感覚で楽しめます。シンプルなストーリーながら、リアルで美しい描写が魅力の絵本です。電車でのお出かけ前に読んでみてはいかがでしょうか。
⑤おやすみ~
- 作 者:いしづ ちひろ(作)、くわざわ ゆうこ(絵)
- 出版社:くもん出版
小さなこどもが主人公。寝る前の時間、歯ブラシに「おやすみ」、ピアノに、積み木に、お星さまに、一つ一つ「おやすみ」と挨拶をしていき、最後は布団に入って「おやすみ~」と眠りにつくまでが描かれています。
とてもやわらかな、やさしいタッチで描かれていて、読みながらほっこりした気持ちになれる絵本です。
ぜひ寝る前にお子さんと読んで、ご家庭ごとのルーティンも楽しんでみてください。
⑥おでかけのまえに
- 作 者:筒井 頼子(作)、林 明子(絵)
- 出版社:福音館書店
日曜日の朝、起きてからお出かけするまでの女の子とその家族の様子を描いたストーリー。お出かけする前のしたくを「自分でやりたい!」という気持ちでいっぱいの女の子が登場します。そして、次々と起こるハプニングがとてもリアルで、大人は我が子と重なる部分を感じて微笑ましく思い、こどもは親近感を覚えて嬉しくなる、そんな1冊です。
⑦パパといっしょ
- 作 者:スーシー (著)、高橋 久美子 (翻訳)
- 出版社:トゥーヴァージンズ
女の子とそのパパが登場する絵本。
「パパといっしょなら わたし なーんでもできちゃうんだ!」という一文から始まり、大好きなパパとのエピソードを、娘目線で綴っていく展開になっています。女の子から見たパパは、大きくて、やさしくて、愉快で、たくましくて、いつでも寄り添ってくれる愛情深いパパ。こどもにとって、まさに安全基地のような存在です。
誰しも完璧であることは難しいけれど、こんなふうにこどもの記憶に刻まれていったら素敵だなと思わせてくれる1冊です。
絵もやさしいタッチで描かれていて、読んでいるだけでほっこりしますよ。
まとめ
この記事では、2歳のこどもと楽しめる絵本をご紹介してきました。
2歳は身の回りのことを「自分でやりたい」というエネルギーで満ちあふれる時期。周りの世界への興味が広がったり、こだわりが強くなったりする時期でもあります。日々の生活について描かれたリアルな絵本を読むことで、お子さんの「やりたい!」気持ちを後押しできるとよいですね。
ぜひ、絵本を通じて、お子さんとのコミュニケーションも楽しんでみてください。絵本の選び方については、「ファンタジーはNG!?こどものための絵本選びのポイントと年齢別おすすめ絵本15選!」も読んでみてくださいね。
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