0歳おすすめの絵本!モンテッソーリ教師厳選7冊
この世に生まれ出てきてくれた我が子への最初のプレゼントに、大切な友人の出産祝いに、絵本を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。「生まれたばかりの赤ちゃんに読める絵本はあるの?」「どのような絵本を選んだらよいのだろう」「どのように読んだらよいの」と悩まれることがあるかもしれません。実は生まれてすぐに楽しむことができる絵本もあります!
この記事では、モンテッソーリ教師が厳選した0歳のこどもにおすすめの絵本をご紹介します。
0歳向けの絵本の選び方
モンテッソーリ教育では、絵本を選ぶ際に「現実に即している」ということを大切にしています。それは、特に0〜6歳はあらゆることを吸収しながら、自分がいる場所に適応していこうとする時期だからです。
そのため、擬人化された動物や物が登場するようなファンタジーが描かれた絵本よりも、現実に即した絵やお話が描かれた絵本を選ぶのがおすすめです。
また、生まれたばかりでまだ目があまり見えない時期から、1歳前後の歩き出すようになるまでの1年間は、発語をするための準備期間でもあります。「ものには名前がある」ということを認識し、身の回りにあるものの名前を知っていくことで、自分がいる環境に適応していくことができます。
身近な “もの” がリアルに描かれている絵本を選ぶのがおすすめです。
0歳向けおすすめ絵本7選!
それでは早速、0歳のこどもにおすすめの絵本をご紹介していきます。絵本を楽しむポイントも解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
①ついておいで!(赤ちゃんモンテッソーリ)
作 者:キアラ・ピローディ、アグネス・バルッジ
出版社:すばる舎
こちらは、白・黒・赤のコントラストの強い色で構成された絵本です。
生まれたばかりの赤ちゃんが認識できる色は、白・黒・グレーなどのモノクロと言われています。見える距離も20〜30cmくらい。少しずつ認識できる色が増え、見える距離が広がり、視界が徐々にクリアになっていきます。
そのため、このようにコントラストがはっきりした色が用いられている絵本がおすすめ。赤ちゃんと一緒に寝転んで、20〜30cmくらいの距離で読むとよいですね。
文字は書かれていないので、「●●が出てきたね」などと描かれているものを言葉にしたり、線を指でなぞったりして一緒に楽しむことができます。
②さわる(はじめてのえほん)
作 者:ヘレン・オクセンバリー
出版社:童話館出版
赤ちゃんはなんでも「さわって」確かめようとする姿を見せることがあると思います。絵本のページをめくると、左側には「ボール」や「ひげ」などの絵が単語とともに紹介されています。そして、右側には、赤ちゃんがそれを「さわる」様子が絵のみで描かれています。「これはひげ」「ひげをさわる」など、短い単語や簡潔な文で説明していくことができますよ。また、「あかちゃんがボールをさわってるね」と語りかけるのもよいでしょう。実際のボールを持ってきて「同じだね」と言うこともできます。
思い思いの楽しみ方ができる絵本です。
絵本の中で赤ちゃんがなにを「さわる」のか見てみてください。
③あそび
作 者:ヘレン・オクセンバリー
出版社:文化出版局
先ほどの『さわる』と同じヘレン・オクセンバリ―作の絵本です。ハイハイやおすわり、つかまり立ちをする赤ちゃんが登場します。文字は書かれていません。
見開きページの左側に「つみき」や「鍋」などのものが描かれ、右側に赤ちゃんがそれで「あそぶ」様子が描かれています。赤ちゃんは積み木を崩し、お鍋をひっくり返しておたまや泡立て器で叩いています。大人が思い描くおもちゃや道具の使い方とは異なる扱いをしている赤ちゃん。
本をさかさまで読んでいる描写は、「そうそう、これこそが赤ちゃんの “あそび” なんだよね」と思わずクスッと笑ってしまいます。
「つみきがくずれたね」「おなべをたたいているよ」などと描いてあることを言葉にしていくのがおすすめです。
④ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ
作 者:おかざき けんじろう(絵)、谷川 俊太郎(作)
出版社:クレヨンハウス
表紙も中身も、鮮やかな色づかいが印象的な絵本です。
題名にもあるように、出てくる文字は「ぱぴぷぺぽ」だけ。たったの5文字がさまざまに並び替えて構成されていて、ぱぴぷぺぽだけでこんなにたくさんの表現ができるのだと驚きます。
言葉に意味はなく、絵も抽象的なのですが、どこかリズミカルで、こどもとのことば遊びを存分に楽しめる絵本になっています。
読み手である大人は、早口言葉のような難しさに思わず笑ってしまうかも……。そんなところも含めて、ぜひ親子で楽しんでください。
⑤くだものどうぞ
作 者:きのした けい(作)、阿部 真由美(絵)
出版社:コクヨ
こちらは、くだものがリアルに描かれたしかけ絵本です。
「りんごをざくっ」などのリズミカルな文章に合わせて扉をめくると、果物の中身が見えるしかけになっています。
離乳食が始まって食べものへの興味が増しているこどもにもピッタリ。
まずは、本物の果物に触れたりかいだりして、手触りや匂いを確かめるところから始めてみてください。そして、絵本で何度でもその果物に触れていきましょう。「今日●●くんが食べたりんごだね」「皮をむいたらみかんの実が出てきたね」などと話しながら読み進めていくのもおすすめです。
⑥おててがでたよ
作 者:林 明子
出版社:福音館書店
男の子がひとりでお着替えをする様子が描かれた絵本です。一つひとつ、試行錯誤しながらも自分のペースで進めていき、最後には着替えができるという内容。
はじめは服をかぶって隠れてしまうのですが、「あたまはどこかな?」「おかおはどこかな?」「ぱっ」と順番に顔や手を出していきます。
「おかお」「おめめ」「おくち」などと読みながら、絵を指差したり、実際にこどもに触れたりするのもよいですね。また、実際にお着替えをするときに、絵本を引用して「おててはどこかな?」「ぱっ」などと楽しむこともできます。
まだ話せないこどもでも、身体のパーツの名前を吸収していく機会にもなるので、ぜひ繰り返し読んでみてください。
⑦どうぶつのおやこ
作 者:薮内 正幸
出版社:福音館書店
文字は描かれていませんが、動物の親子がとてもリアルに描かれている絵本です。
毛の一本一本まで丁寧に描写されていて、まるで写真のようですが、写真にはないあたたかみも感じられます。親子の日常のワンシーンを切り取ったような絵に、「親子でどんなやりとりをしているのだろう」とほっこりすること間違いなし。
図鑑のように「これはねこ」「らいおんのおかあさん」などと、動物を知るためにもこの絵本を使うことができます。こどもが動物園を楽しめるような年齢になったら、行く前や行った後に読むのもおすすめです。
まとめ
この記事では、0歳のこどもと楽しめる絵本をご紹介してきました。
まだ発語のないこどもと絵本をどのように楽しめばよいか戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。そのようなときは、この記事でご紹介したように、描かれていることをそのまま言葉にするというのを意識してみていただけるとよいかと思います。0歳のこどもにとっては「これが “すいか” なんだ」「“ぞう” っていうんだ」と知っていくこと自体がとても新鮮なことです。
実物と絵本とで、身近なものや言葉にたくさん触れていくことが、こどもの育ちを助けることにもつながります。また、なによりお母さんお父さんと絵本を通じてふれあう時間こそが、こどもの心を育んでいきます。
ぜひ生まれて間もない時期からでも、親子の絵本時間を楽しんでください。
絵本の選び方については、「ファンタジーはNG!?子どものための絵本選びのポイントと年齢別おすすめ絵本15選!」も読んでみてくださいね。
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