
【なぜなぜ期】子どもの好奇心を育むチャンス!子どもの質問に答えるコツ
子どもがあらゆることに「なんで?」「どうして?」と疑問を投げかけてくる「なぜなぜ期」。子どもの内側から好奇心が湧き出ているこの時期は、まさに好奇心を育むチャンスです。
次から次へと投げかけられる質問に、大人が疲弊してしまいそうになることもありますが、好奇心は学びの原点でもありますから、このチャンスを大切にしていきたいですよね。
それでは、私たち大人はどのように子どもの好奇心を育むお手伝いができるでしょうか。この記事では、子どもの質問に答えるコツとともに、おすすめの図鑑をご紹介していきます。
なぜなぜ期の時期はなにが起きている?

子どもが「どうして雲は白いの?」「なんでお仕事をするの?」など、身の回りのさまざまなことに対して「なんで?」「どうして?」と熱心に質問を投げかけてくるようになる時期があります。
子どもの好奇心は、1歳ごろに物や人の名前などを知りたい “What” からはじまり、3歳ごろに物事の理由を知りたがる “Why” の時期を経て、さらに幼児期後半から児童期になると、物事の仕組みや成り立ちなどの “How” を追求していこうとする時期へと発達していきます。
3歳ごろの “Why” が気になるこの時期は、自分という「個」が完成に近づいてきて、ようやく外の世界に興味が広がった時期。子どもの中には、自分が住む世界について「知りたい」という欲求が湧き上がっているのです。
私たち大人は、これが生涯の学びへの第一歩を踏み出したときなのだと捉え、好奇心を育むお手伝いをしていきたいですね。
それでは、子どもの質問に答える際の3つのコツについて見ていきましょう。
子どもの質問に答える3つのコツ

- その場で答える
- わからなければ一緒に調べる
- 「なんでだと思う?」と質問してみる
コツ①その場で答える
1つ目のコツは、その場で答えるということです。
まずは子どもの質問に対して、真摯に伝えるということがなにより大切です。自分が知っている範囲で、子どもがわかるような言葉で伝えましょう。
時間が経つと子ども自身が興味を失ってしまうケースもあるので、できる限りその場で答えていきたいです。
ただ、ここぞとばかりに、あれもこれもと一度に知識を詰め込もうとする必要はありません。その子の興味や理解度に合わせて、子どもがわかる言葉で伝えていくというのもポイントです。
コツ②わからなければ一緒に調べる
2つ目のコツは、一緒に調べるということです。
その場で答えると言っても、専門的なことなど、大人でもわからないことはありますよね。これは、「わからないことがあったときにどうするのか」というのを子どもが学ぶチャンスでもあります。
「それはお母さんもお父さんにもわからないから一緒に調べてみようか」などと、大人でもわからないことがあるということを伝えるとともに、一緒に調べることで「どうして」の答えを探す手段を示していきましょう。
できれば、図鑑や辞典など、手に取れるものを利用するのがおすすめです。
コツ③「なんでだと思う?」と質問をしてみる
3つめのコツは「なんでだと思う?」と子どもに質問を投げ返してみるということです。
この問いは、子どもが自分で考える力を育むための一つのきっかけにもなります。その際に重要なのが、子どもから出たアイディアを否定しないということ。「なるほど、そういうふうに考えたんだね」「じゃあ、一緒に調べてみようか」などと言って、調べる行為につなげていくのもよいと思います。
自立を妨げるNGな対応とは?
子どもが「なんで」「どうして」などの疑問を投げかけてきたときに、「そんなの知らなくてもいいの」「この前も言ったでしょう」などと言って、はぐらかしたり無視をしたりといった対応をするのは避けたいです。
このような対応は、せっかく子どもの中に湧き出た好奇心を奪ってしまうことにつながりかねません。
知的好奇心が刺激されて、新しい知識を得ることが楽しい、嬉しいという経験をすることで、さらに次の興味へと広がっていきますから、まずは子どもが抱いた疑問にいかに誠実に答えられるかという点を意識しましょう。
知的好奇心を育む図鑑3選

あふれる子どもの知的好奇心を満たしたり、さらに刺激したりするのに有用なのが図鑑です。「なぜなぜ期」は特にさまざまなことに興味を示す時期なので、たくさんのことを知ることができる図鑑を、ぜひ、子どもがすぐに手に取れる場所に置いておきましょう。
はじめての図鑑にはこれ 『じぶんでよめるずかんシリーズ』(成美堂出版)
表紙に対象年齢3~6歳と書かれ、「じぶんでよめる」というタイトルがつけられているとおり、写真とともに、すべてひらがなで、子どもでもわかるような平易な文章で解説されている図鑑です。「いきものずかん」「のりものずかん」「たべものずかん」の他、「こんちゅうずかん」「さかなずかん」「でんしゃずかん」など各ジャンルに特化したテーマの本も揃っています。
文字に興味を持ちはじめたお子さまに、はじめての図鑑として用意するのにおすすめです。
興味のある分野を揃えていきたい 『ニューワイド学研の図鑑』(学研プラス)
写真やイラストが綺麗で、誇張されていない点が魅力。DVDなどの付属品がない、削ぎ落とされたシリーズです。
「動物」「植物」「花」「人のからだ」「発明・発見」など、ジャンルごとに1冊にまとまっているので子どもの興味に合わせて選ぶとよいですね。
中でも「飛行機はどうして空を飛べるの?」「どうして携帯電話で外国と話ができるの?」「どうして親子は顔が似ているの?」などの疑問に対する答えと、発見と発明の歴史が載っている「発明・発見」は「なぜなぜ期」に投げかけられる疑問を解消するのにぴったりかもしれません。こちらは解説が多いので、大人が一緒に読むのがよいと思います。
子どもの興味の幅を広げる 『なんでもいっぱい大図鑑 ピクチャーペディア』(河出書房新社)
こちらはタイトルの通り、宇宙と科学技術、文化とくらし、世界の歴史など、浅く広くさまざまなジャンルがカバーされています。さらに各ジャンルごと豊富なテーマが取り扱われており、1つのテーマで見開き2ページを使ってたくさんの写真が掲載されています。
文字が読めない子どもでも写真を見て楽しめる1冊。子どもがどんなテーマに興味を示すか見極めるのにも役立つかもしれません。
まとめ
子どもの「なんで」「どうして」に答えるためのコツについてご紹介してきました。
子どもの内側から湧き出る疑問に大人が丁寧に答えること、そしてわからないときに一緒に調べ、やり方を示していくことで、子どもの好奇心はよりぐんぐんと育まれていくでしょう。子どもの「なぜ?」に答えていく中で、大人にとっても新しい発見がきっとたくさんあるはず。子どもの好奇心を育むチャンスである「なぜなぜ期」を大人も一緒に楽しんでいきましょう。
好奇心については、ぜひ、こちらの「子どもの好奇心がぐんぐん育まれる「3つのポイント」」記事もご覧ください。

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