家庭でできるモンテッソーリ教育。何から始めるといい?(前編)

この記事を読んでくださっている方は、モンテッソーリ教育について何らかの興味をお持ちの方だと思います。そして、「子どもにモンテッソーリ教育を受けさせたいけれど、近くに園や教室がないので機会がない。」「家庭でできることはあるの?」「何から始めたらよいの?」と感じている方も多くいらっしゃるかもしれません。

実は、家庭でできることはたくさんあります!

今回は、家庭でモンテッソーリ教育を取り入れる際のポイントについて、前編・後編に分けてお送りいたします。この記事では前編をお届けします。

まずは大人のあり方、子どもへのまなざし

家庭でモンテッソーリ教育を取り入れる際、一番最初に意識したいのは、大人のあり方と、子どもへのまなざしです。

SNSやWebでモンテッソーリ教育について調べると、よく目にするのが「おうちモンテ※」などのワード。家庭でできる、主に知育面に特化したさまざまな活動が紹介されていて、やってみようかなと参考になることも多いですよね。しかし、忘れたくないのは、家庭は子どもにとっての安全基地であるべきであり、モンテッソーリ園化する必要はないということです。また、これらの活動はあくまでモンテッソーリ教育の一部であるということ。モンテッソーリマインドとも言える子どもへのまなざしが前提にあってこそ、活きてくるものなのです。

まずは、子どもは「自立」と「自律」に向かって自ら育つ力を持っている、ということを大人が理解することからはじめることがポイントです。目の前の子どもが今何を求めているか、何を発達させようとしているのか、それを知ろうとする大人のまなざしが何よりも大切です。

※おうちモンテ…おうちでモンテッソーリ教育の略

かかわり方

次に大切にしたいのが、子どもとのかかわり方です。

心理的安全性の高い状態でこそ力を発揮できるというのは、大人も同じですよね。自分を信じ、見守り、認めてくれる上司がいる職場と、自分のできないところばかりを指摘する上司がいる職場とでは、どちらのほうがより力を発揮できるでしょうか。おそらく多くの方が前者と答えると思います。

子どもの育ちの基盤となる家庭では、大人が適切なかかわりをすることで、子どもは安心して自分を育むことができます

それでは、子どもとのかかわり方における3つのポイントを見ていきましょう。

尊重する

一つめのポイントは、目の前の子どもをひとりの人間として尊重するということです。

まずは子どもの選択やペースを尊重するというところから始めてみるのはいかがでしょうか。これは、実はまだ意志がないと思われる赤ちゃんの頃からでも始めることができます。

例えば、その日に着る洋服を選ぶとき、複数の選択肢の中からどちらにするかを子どもが選ぶようにします。まだお喋りができない赤ちゃんでも、目の前に2つの服を持って見せ、「今日はどっちのお洋服にする?こちらがいいかな?」などと声をかけながら一緒に決めていきましょう。選択肢の数や声の掛け方は、その子の発達段階に合わせて変えていくことができます。このようなかかわりを続けることで、子どもは自分で選択する力を身につけていくことができます。

失敗を受容する

二つめのポイントは、失敗を失敗と捉えず受け入れるということです。

大人にも同じことが言えると思いますが、子どもは何度も失敗することで多くのことを学ぶもの。子どもが安心して物事に取り組めるようにかかわりましょう。

例えば、子どもがコップに牛乳を注いでこぼしてしまったとき、「だから気をつけてって言ったのに!」と言うのではなく、「こぼれてしまったね。拭こうか」と飲み物をこぼしてしまったときにどのように対処するかを見せます。このように、どんなときでも受け入れてもらえ、どうすべきかを見ることで、子どもは安心していろいろなことに挑戦し、学んでいくことができます。

また、子どもが自ら間違いに気づくということも重要です。たくさんの知識や経験がある大人は、どうしても子どもに最短ルートを教えたくなります。しかし、自分で気づいて試行錯誤し「できた」に至る瞬間に、子どもはグッと集中した姿を見せ、喜び、満足感、有能感を得られるのです。

一貫性をもつ

三つめのポイントは、一貫性を持つということです。

子どもは生活していく中で、物事の善悪やルールを学んでいきます。そのため、家庭でのルールを統一しておくとよいでしょう。

例えば、ご飯の前に「お菓子が食べたい」という子どもに対し、ある日は「いいよ」と言って与えたけれども、別の日には「だめ」としてしまうと、ルールを学ぶことができません。また、お父さんとお母さんで言うことが変わってしまうと、それも混乱することになってしまうので、できるだけ一貫したルールを設定し、繰り返し伝えていくことで、習得していけるようにしたいですね。

まとめ

子どもとのかかわり方について3つのポイントを見てきましたがいかがでしたでしょうか?

忙しい日々の中で、毎回このようなかかわりができるわけではないかもしれません。しかし、意識して続けていくことで、子どもが生きる力を身につけるのを助けることにもなりますし、自然と親子の信頼関係が築かれていくことにもつながるでしょう。

後編は、家庭でできる「子どもの自立、自律を促す環境づくり」について、お届けします。後編もお楽しみください。

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