モンテッソーリ教師が選ぶ!年齢別、冬のおすすめ絵本10選
寒さが本格的に厳しくなってきたこの頃。お子さんとお家で過ごす方も増えたのではないでしょうか。お子さんとのおうち時間に、親子で絵本を読んで楽しむのはいかがですか。
この記事では、モンテッソーリ教師が厳選した冬のおすすめ絵本10冊をご紹介します。
モンテッソーリ教育の絵本の選び方
モンテッソーリ教育の絵本選びのポイントは、「現実に即している」ということです。乳幼児期(特に0歳〜3歳)は、自分が置かれた環境に適応していこうとしている時期です。そのため、現実を知るということが、発達上とても大事だとされています。
イラストが写実的だったり美しいもの、そしてストーリーが現実的なものを選んでいきましょう。
モンテッソーリ教育の絵本の選び方について、詳しくは過去の記事「ファンタジーはNG!?子どものための絵本選びのポイントと年齢別おすすめ絵本15選!」をお読みください。
冬のおすすめ絵本10選!
それでは早速、冬におすすめの絵本をご紹介していきます。
0〜3歳、3〜6歳の年齢別にご紹介しますが、あくまで参考なので、対象外の年齢はありません。目の前のお子さんが、興味を示しているか、ぜひ観察しながら楽しんでみてください。
0〜3歳におすすめの絵本5選
①『ゆき ふふふ 』
- 作 者:ひがし なおこ(作)、きうち たつろう(絵)
- 出版社:くもん出版
空から雪が“ふわふわふわり”と降ってきて、男の子と女の子のおでこやほっぺたで“しゅわん”と溶けます。そしてどんどんつもって真っ白に。二人はひたすら雪を丸めて重ねていきます。
空やズームアップした顔、あたり一面の雪景色など、さまざまな角度から雪が描かれていき、最後は“じゅわじゅわじゅわん”と溶けはじめます。
雪がさまざまに姿を変えていく様子、子どもたちがそれをひたすら楽しむ様子が描かれた一冊です。
②『ゆき』
- 作 者:はた こうしろう(絵)
- 出版社:ひさかたチャイルド
「ゆきやこんこ あられやこんこ」のフレーズでお馴染みの「雪」の歌詞が絵本になったものです。
女の子が犬と一緒に家を出て雪の中を歩いていき、雪が積もったすべり台をすべったり、木を蹴って絵から雪が落ちてきたり、友だちと大きな雪だるまをつくったり……雪を思う存分に楽しむ様子が描かれています。
歌詞がそのままイラストになっているので、「綿のように白いぼうしをかぶってるみたいだね」、「木にお花が咲いてるみたいだね」などというふうに、お子さんが言葉の意味を理解できるように手助けすることもできますね。
ぜひ、親子で口ずさみながら楽しんでいただきたい一冊です。
③『のりまき』
- 作 者:小西 英子(作)
- 出版社:福音館書店
はじめのページには、“まきす” が広げられたイラストが描かれています。そこに海苔をのせて、酢めしをのせて、卵、きゅうり……と、上から定点カメラで撮影したような構図で、ページをめくるごとに、のりまきが完成に近づいていきます。
とてもリアルなタッチで描かれているので、完成したページに思わず手を伸ばして食べたくなってしまう一冊。
絵本と同じような手順で、お子さんとのりまきづくりを楽しむこともできますよ。
④『カレーライス』
- 作 者:小西 英子(作)
- 出版社:福音館書店
『のりまき』の作者と同じ、小西英子さん作の絵本。
並べられた玉ねぎ、お肉、じゃがいも、にんじんなどの材料が、切られて、お鍋で順に炒められ……カレーができあがるまでの様子が、とてもリアルに描かれています。今にもカレーの香りが漂ってきそうな一冊。
カレーがどのように作られているか知ることで、食事により興味をもつきっかけにもなるでしょう。今夜の食事はカレー、というときに読んでみてはいかがでしょうか。
⑤『おもち』
- 作 者:彦坂 由紀、もりと いずみ(作)
- 出版社:福音館書店
この季節、おもちを食べる機会が増えるご家庭も多いのではないでしょうか。
七輪の網の上に乗せられたおもちが、じっくりと焼かれ、焼き目がついてふくらんでいく様子がとても繊細に、リアルに描かれています。イラストは、なんと木版画で表現されているそう。
最後にはいそべやきやあんこもちなど、さまざまな食べ方が紹介されています。
おもちができあがるまでのまだかなまだかな、とワクワクする気持ちを思い出しながら、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてください。
3〜6歳におすすめの絵本5選
⑥『ゆき ゆき ゆき』
- 作 者:たむら しげる(作)
- 出版社:福音館書店
冬の空の雲の中で、雪の赤ちゃんが生まれるところからお話がはじまります。
だんだん大きくなって雪の結晶になって降ってくる雪。その形は、ひと粒ひと粒どれも違うということを、この絵本を通して知ることができます。しんしんと降る様子が表現された静かな絵本です。
雪が降る機会があれば、子どもと一緒に雪の結晶の形の違いを観察したいですね。手のひらであっという間に溶けてしまうけれど……。
⑦『ゆきのけっしょう』
- 作 者:武田 康男(監修・写真)、小杉 みのり(構成・文)
- 出版社:岩崎書店
お子さんが「雪の結晶」に興味をもったらおすすめなのが、こちらの写真絵本です。全ページ写真で構成されていて、本当にさまざまな形の雪の結晶があることがわかる図鑑のような写真絵本です。
雪の結晶の形がわかるように拡大写真が使われていますが、実際の大きさもわかるようになっていて、とても小さな氷の粒だということがわかります。
神秘的な雪の結晶の世界にワクワクすること間違いなしの一冊です。
⑧『どっかん だいこん』
- 作 者:いわさ ゆうこ(作)
- 出版社:童心社
日本の冬の家庭料理に欠かせない「大根」。お雑煮に入れたり、煮物にしたり、おでんに入れたり、大根を見ない日はないのではないかというほど、なじみ深い野菜だと思います。
日本には、その土地でしか育たない100近くの地大根があるのだとか。この絵本では20種以上ものさまざまな形や大きさの大根とその産地が紹介され、畑でどのように育つかというのがリアルでやさしいタッチのイラストとともに描かれています。
巻末には日本地図に各種大根が記されているので、住まいの近くでとれる大根はどれかなと探したり、実際に地元でとれる大根を探しに出かけたり、さまざまに楽しむことができそうです。
⑨『みかんのひみつ』
- 作 者:鈴木 伸一(作)、岩間 史朗(写真)
- 出版社:ひさかたチャイルド
日本の冬といえば「こたつにみかん」を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「これなーんだ?」という問いかけとともに、全面みかん色の写真で絵本がはじまります。全ページが写真で構成されていて、みかんの皮をむいて、薄皮をむいて、1房を小さな粒にまでばらした様子も描写されています。1房をばらすと、何粒くらいあると思いますか?そんなこともわかってしまう一冊。
みかんが生長する様子を輪切りにした写真などもあって、大人でも思わず「へー!」と言ってしまいそうな図鑑のような写真絵本です。
みかんがお家にあるときに、ぜひお子さんと読んでみてください。
⑩『おふろやさん』
- 作 者:西村 繁男(作)
- 出版社:福音館書店
昔ながらの高い煙突に瓦屋根の銭湯が舞台の絵本。「これから、あっちゃんは、おとうさんと おかあさんと あかちゃんと いっしょに おふろやさんに でかけます。」という一文からお話がはじまります。
鍵付きの下駄箱に靴を入れ、脱衣所で服を脱ぎ、洗い場で身体を洗います。おふろやさんは、たくさんの人で賑わっていて、知り合いと話をしている人、石鹸を貸してあげている人、ふざけて水遊びをした子どもたちを叱るおじいさんなど、あちこちで起こるさまざまなドラマが描かれています。
実は最初の一文以降は文章は一切なく、絵だけでストーリーが展開しているこの絵本。
こどもが自分でセリフやお話をつくることもできますし、「体重計に乗っているね」「タオルで背中を洗っているよ」などと絵に描かれているさまざまなシーンを見つけて親子で会話することもできます。コミュニケーションのきっかけとしてもおすすめです。
まとめ
今回は、雪や冬の食べものがテーマになった、冬におすすめの絵本を、モンテッソーリ教育の視点で集めてみました。お子さんと読んでみたい絵本はありましたか?
身近なものを題材にした絵本は、自分が生まれた世界のことを知るのに最適。「これってどうなっているの?」という、こどもの純粋な興味関心を膨らませるのに、とてもよいツールだと思います。
ぜひ、原体験ともかけ合わせながら、冬の絵本時間を楽しんでください。
0〜2歳におすすめの絵本を紹介した記事もあるので、こちらもチェックしてみてくださいね。
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