「怒る」と「叱る」の違い、モンテッソーリ流の親子関係がよくなるコミュニケーション術

みなさんは、子どもに対して「怒る」ことや「叱る」ことについて、どのような考えをお持ちでしょうか。感情的に「怒る」というのはすべきではないけれど、「叱る」というのは場面によっては必要だろうと考えている方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。叱ることで子どもをしつけていく必要がある、という考え方もあるかと思います。

しかし、モンテッソーリ教育では、「怒る」も「叱る」もどちらも必要ないと考えられています。

どうしてどちらも必要がないのか、子どもがよくないことをしたときはどうしたらよいのか、この記事では、「怒る」と「叱る」の違いから、モンテッソーリ流の親子関係がよくなるコミュニケーション術までお伝えしていきたいと思います。

「怒る」と「叱る」の違いについて

「怒る」と「叱る」については、その違いについてたびたび語られることがあるかと思います。「怒る」というのは、感情をぶつける行為で、相手を萎縮させるだけのものだということは明らか。子どもに対してだけではなく、大人に対しても同じことが言えますよね。モンテッソーリ教育において、子どもは「自立」と「自律」に向けて自らを発達させていくと言われていますが、感情をぶつけるというのは「自律」ができていない状態だといえます。それに対して「叱る」というのは、一見、理性的で感情的な「怒る」とは異なるものの、威圧的な様子を伴い、親子の間に上下関係があることが前提になっています。

子どもを尊重するかかわりが根底にあるモンテッソーリ教育では、すでにお伝えしたように「怒る」ことも「叱る」ことも必要ないと考えられています。

このようにお伝えすると、「叱らないということは、甘やかすということ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そこには少し誤解があります。叱らないといっても、決して甘やかすわけではなく、良いことと良くないことの線引きははっきりと示します。それでは、どのようにこの線引きを示していくとよいのでしょうか?

「怒る」「叱る」ではなく「伝える」、親子関係がよくなるコミュニケーション術

良い悪いの線引きや制限を示すための一つの手段とされることがある「叱る」という行為。相手を萎縮させかねないという点では「怒る」と同じかもしれません。

子どもを尊重したかかわりの中で、良いこと悪いことの線引きを示していくためには、「怒る」「叱る」の代わりに「伝える」という手段をとることをおすすめします。

例えば、食事中に立ち上がっている子どもに対して「座りなさい!」と叱ったとします。子どもはその場で座るかもしれませんが、実はこのとき子どもは「怒られた」「叱られた」という印象を受けて反射的に行動を変えているだけ。大人が本当に伝えたい「食事中は座るのがマナー」だということが、なかなか伝わらず、互いにわかりあえないということが起こります。

そのため、こちらの真意を理解してもらうには、「座りなさい」と怒ったり叱ったりするのではなく、「ご飯を食べているときは座ってください」「お尻を椅子につけて座ろうね」など、「伝える」というコミュニケーションで線引きを示していくようにしていきたいのです。そうすることで、子どもを一人の人間として尊重することにもつながり、親子の間には上下関係ではなく、信頼関係が育まれていきます。

(子どもへの伝え方のコツについて、さらに詳しくご覧になりたい方はこちらの記事もぜひお読みください。)

「伝える」に変えていくのは大変だからこそ意識したいこと

ここまで読んでいただいて、「伝える」かかわりの大切さはおわかりいただけたかとも思いますが、「『伝える』ことを実践していくのは難しい」と思われる方もいらっしゃるかと思います。「怒る」や「叱る」やり方のほうが、子どもが反射的に言われたとおりに行動する場合が多いため、大人にとっては「こちらの想いが伝わった」と感じやすく、ある種の効果を得た感覚になります。そして、結果が得られたことは繰り返すという人間の学習能力が働くので、次に子どもに対して「それはいけないこと」だと示す際にも、無意識のうちに「怒る」または「叱る」という手段をとりやすいのです。子どもが言ったとおりにしない場合は、さらに強く怒ったり叱ったりすることにもつながりかねません。

この無意識にしてしまう行動を変えていくためには、意識して変えていくしかありません。これは相当な意思力を必要とするため、容易にできることではないかと思います。しかし、なぜ叱る必要がないのか、目の前の子どもがなぜそのような行動をとっているのか、子どもが今発達段階のどこにいて今後どのように自らを発達させていこうとしているのか、このようなことを理解し、自分の中に腹落ちさせることが、意識と行動を変える助けになっていくはずです。さらには、大人が時間的にも精神的にも余白をもっているということが、子どもとのかかわりにも影響するので、大人自身が自分を満たすということも忘れないようにしたいですね。

知識と余白をもつことで、子どもを一人の人間として尊重したかかわりができるよう、意識していきましょう。

まとめ

今回は、「怒る」と「叱る」の違い、「伝える」という方法、そして、それをいかに実践していくかということについてお伝えしてきました。読んでいただいてどのように感じたでしょうか?

「叱る」を「伝える」に変えていくということは、子どもを甘やかすということではなく、尊重することだということがおわかりいただけたでしょうか。幼い頃からの「尊重された」という経験は、子どもにとってかけがえのない財産となるでしょう。子どもを一人の人間として尊重してかかわることで、親子の信頼関係を深め、家庭を安心できる場にしていきたいですね。

この記事が「叱る」ことについて立ち止まって考えるきっかけになれば幸いです。

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