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腕組みをして怒っている男の子

「できない」と諦めるこども!自立を育むかかわり4ステップ

最終更新日: 公開日:

こどもが「できない」「やって」と諦める姿を見せたとき、諦めるのが早いのではと不安に思ったり、どのように対応したらよいか悩んだりしたことはありませんか?そして、こどもには「最後までやり抜く力を身につけてほしい」と願う方は多いのではないかと思います。

この記事では、こどもの自立を促し、諦めない力を育むための親のかかわり方についてご紹介していきたいと思います。

「やって!」「できない!」と、こどもが頼ってきたら、自立を後押しする絶好のチャンス!

道端で裸足になり泣く女の子

こどもが「できない」と投げやりに見える態度や、「やって」と甘える様子を見せることがありますよね。ときには癇癪を起こすようなこともあるかもしれません。その姿を見て「このままだとすぐ諦める子になってしまうのではないか」などと不安を感じることもあるかと思います。

しかし、こどもが頼ってきたときこそ、自立を後押しする絶好のチャンス!なぜなら、どうしたらできるのかをこどもが学ぶ、よい機会になるからです。そして、成功体験を重ねることが、最後までやり抜く力や、諦めない力を育むことにもつながっていきます。

まずは、「ここまでできたんだね」「それができなくて悔しかったんだね」などと、気持ちを受け止めてあげましょう。そして、目の前のこどもが何につまずいているのか見極め、自分でできるように助けていくことが大切です。

それでは、どのようにサポートすることができるでしょうか?具体的に見ていきましょう。

こどもの自立を助けるための4ステップ

靴下を自分で履こうとするこども

こどもが「やって!」「できない!」と助けを求めてきたら、次の4つのステップを試してみてください。こどもの自立を助けるということを意識してみてくださいね。

4つのステップ
  1. まずは受け止める
  2. 選択肢を出してこどもが選べるようにする
  3. やり方をゆっくりやって見せる
  4. さりげなく手伝う

①まずは受け止める

「できない」「やって」「もうやだ!」などとこどもが訴えてきたら、まずは、気持ちを代弁するなどして受け止めましょう。こどもは自分の実力をよくわかっているので、「これ以上はできない」と感じるとそれ以上やろうとしません。そのため、「自分でやりなさい」と突き放すのではなく、まずはその姿を受け止めることで、こどもに安心感を与えることができます。

共感したり代弁するのに加えて、できたところを認める声かけもおすすめです。

声かけ例
  • 「○○がいやだったんだ」
  • 「できなくて悔しかったんだね」
  • 「○○を手伝ってほしいんだね」
  • 「ここまで自分でやったんだね」

②選択肢を出してこどもが選べるように

次に、選択肢を出してこどもがどうしたいか選べるようにします。

こどもが「自分で決めたんだ」と思えるようするのがポイントです。

声かけ例
  • 「もうおしまいにする?それともお母さんがお手伝いしようか?」
  • 「お父さん、ここを持っていようか?それとも見ていたほうがいい?」

こどもが「やめる」ということを選んだ場合は、その時点で終わりにして大丈夫です。「そっか、じゃあまたやりたくなったら手伝うから教えてね」などと、その選択を受け入れるのがよいでしょう。大人からすると少しもどかしく思うかもしれませんが、また次の機会を待ちたいですね。こどもの気持ちが伴っていることがなにより大切です。

③やり方をゆっくりやってみせる

こどもが「手伝ってほしい」と言った場合は、こどもがつまずいているところを、代わりにゆっくりやってみせましょう。次のように、ひとこと声をかけて、こどもに注目してもらいます。

声かけ例
  • 「お母さんやってもいい?見ててくれる?」
  • 「じゃあ、お父さんやってみるから見ててね」
  • そして、どのようにしたら、できなかった部分ができるようになるのか、こどもがわかるようにやって見せます。動きを一つずつ、強調するようにゆっくりやるのがポイントです。

こどもにとって難しい部分を大人がやり、最後の工程を「やってみる?」とこどもに託すのもおすすめです。「できた」という満足感や達成感を味わうことで、「またやってみよう」という次の意欲につながります。もちろん、途中でこどもが「やってみる!」と言ったら、その時点で託してしまって大丈夫です。

④さりげなく手伝う

こどもが、「できない」と言いながらも、「やりたい」と取り組む姿を見せることがあるかと思います。そのようなときは、さりげなく手伝うというのもおすすめです。こどもが「自分でできた」という感覚を味わうことが大切なので、あくまでも “さりげなく”、“ちょっとがんばればできる” くらいのレベルになるように手を貸しましょう。

  • 洋服を着るのに手こずっている場合、服の裾をさりげなく引っ張り補助する
  • 瓶のふたが開けられない場合、さりげなく瓶を支える

ときには全部やってあげても大丈夫

笑顔の父に抱っこされるこども

こどもが自分でできるようにとサポートをしていく中で、それでも「パパがやって」「全部ママがやって」と言うことがありますよね。そのようなときは、「わかったよ」と言ってやってあげても大丈夫です。

なぜなら、自立をするうえで、人に頼ったり、甘えたり、助けを求める力も必要だからです。すべてのことを一人の力で完結することが自立というわけではありません。私たち大人も、さまざまな人の助けを借りながら生活していますよね。助けを求めたときに受け入れてもらえることで、こどもは「頼ってもいいんだ」と感じて、人に頼る力をつけていくことができます。こどもが甘えてきたときの対応については、「こどものわがままどこまで対応する?モンテッソーリ流3つのコツ」も読んでみてください。

まとめ

こどもが諦めたときに、どのようにしたら自立を助けていくことができるかについてご紹介してきました。なにかにつまずいているとき、「できない!」とこどもが怒ることもあるでしょう。その姿を見て、ついついこちらも感情的に反応してしまいそうになるかもしれません。しかし、「なににつまずいているんだろう」「なにに困っているんだろう」という視点をもつことで、目の前のこどもを少し冷静に見つめることができるのではないかと思います。こどもの自立につながるよう、必要な援助をしていきたいですね。

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この記事を書いた人
モンテッソーリペアレンツ
Montessori Parents

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