思い通りにならないと泣く、ものを投げる!モンテッソーリ子育てのコツ、3ステップ

嫌なことや思い通りにならないことがある時、子どもが泣く、怒ってものを投げる、また人を叩いたり噛んだりするという行動を見せることがありますよね。

この「思い通りにならないと泣く」といった子どもの姿は、特に1歳を過ぎる頃から3歳頃まで顕著です。俗に言うイヤイヤ期とあわせ、「どうしたものか」と頭を抱えてしまう方も多いでしょう。

しかし大人を悩ませるこのような子どもの行動は、実は「言語の発達」と密接なつながりがあるのです。今回の記事では、その点を踏まえ、こうした状況での子どもとのかかわりについてお伝えしていきます。

子どもが抱える「言葉で気持ちを表現できないもどかしさ」

思い通りにならないと泣く子ども

言語を獲得しようとしている子どもたち

0~6歳、特に3歳頃までの子どもたちは、言語を獲得している真っ最中です。モンテッソーリ教育では、子どもがある力を獲得しようと特に強いエネルギーを見せる時期を「敏感期」と呼びますが、この時期の子どもたちは「言語の敏感期」の真っただ中にいるのです。

言語の力を獲得しようとしている子どもにとって、思いや考えを言葉として表現するのは容易なことではありません。毎日たくさんの言葉をインプットしていても、それを適切な言葉としてアウトプットする力は未熟だからです。

そのため、子どもの中で「表現したい、でもうまく言葉にできない」という葛藤が生じ、もどかしさやいらだちにつながっていきます。

言葉のかわりに身体で表現する

言葉で気持ちを表現できないもどかしさを感じる子どもが、「自分にもできる」と選ぶのが身体を使うという手段です。手を使ってものを投げる、叩く、時には口を使って噛むといった行動がその一部にあたります。そしてこれこそが、「思い通りにならないと泣く、怒る」といった行動の正体なのです。

思い通りにならないと泣く、ものを投げる!かかわり3つのステップ

子育てのコツ、モンテッソーリ

それでは、子どもがこうした行動を見せる時、どのようなかかわりをするのがよいのでしょうか。まずは3つのステップを押さえてみましょう。

ステップ①子どもの気持ちを受け止める

イヤイヤ期の対応脅しの落とし穴についてご紹介した過去の記事でも触れてきましたが、どのようなかかわりの中でも、まずは子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。

「ものを投げる」「叩く」というのはもちろん適切な表現方法ではありませんが、子どもが抱えるもどかしさやいらだちには理解を示してあげたいもの。「これが嫌だったんだよね」と受け止めてあげることで、子どもは「わかってくれた」とどこかで安心することができます。

いらだちの原因がはっきり分からない場合も、まずは「こうしたかったのかな?」と気持ちに配慮するような声かけをしてみましょう。

ステップ②「してはいけないこと」に線引きをする

気持ちを受け止めたあとはひと呼吸おき、「でもね、これは投げないよ」「叩かないよ」「噛まないよ」と、してはいけないことにしっかり線引きをします

ポイントは、「子どもの気持ちを受け止めた上で線引きをする」こと。「だめ」「やめて」と真っ先に子どもの行動を制したり、感情的に声をかけてしまいそうになったらいったん立ち止まり、まずは①のように子どもの気持ちを受け止めることから始めるよう意識してみましょう。

ステップ③子どもの気持ちが落ち着いたら

子どもの気持ちが少し落ち着いてきたら、子どもが行動を振り返ることができるようなきっかけをつくってあげましょう。

たとえば何かものを投げてしまった場合、子どもが自分でもとの場所へ戻すような声かけをしてあげることが大切です。「このおもちゃ、どうしようか。棚へ片付けようか」など、片付けるところまで子どもができるよう促してあげることで、行動への責任や線引きの認識が高まっていきます。年齢によって、ひとりではできずに助けを必要としている場合は手を貸してあげましょう。

泣く、叩く、噛むといった行動を見せた場合も、「次は”これが嫌だ”って言葉で教えてね」と、次につながる声かけを意識しましょう。コツは、子どもの気持ちが落ち着いてから声をかけること。感情が高まっている状態の時に声をかけても、子どもにはなかなか届きません。まずは気持ちが落ち着くのを待つようにします。

子どものフラストレーション、要因はさまざま

モンテッソーリ、子育て、思い通りにならないと泣く

子どもが「ものを投げる」といった行動をとる要因は、言葉で表現できないもどかしさに限るものではありません。「もっと身体を使いたい」という強い欲求が生じる「運動の敏感期」もかかわっているかもしれませんし、大人がものを投げる行動を模している場合もあるでしょう。

私たちが目にする子どもの行動は一面的なもの。その裏ではさまざまな要因が絡み合っていることも多く、一概に原因を決めつけることはできないのです。そのことを念頭におきながら、まずは子どもを観察し、どんなことからいらだちやもどかしさを感じ、泣く、ものを投げるといった行動につながっているのか理解することに努めてみましょう。

そうすることで、ただ「思い通りにいかず泣いている」と映っていた子どもの姿が、少し変化して見えてくるかもしれません。

まとめ

今回は、思い通りにならない時に子どもが示す行動へのかかわり方についてヒントをご紹介しました。

こうしたコツを押さえたかかわりをしていても、すぐに困った行動が消えてなくなる!というわけではありませんし、日々繰り返される子どもの行動に、「ずっと続くのでは」と不安になってしまうこともありますよね。たしかにこうしたかかわりは、大人の忍耐力や一貫性が試される部分でもあり、シンプルなようでとても難しいものです。

しかし子どもが抱えるもどかしさは、言語の獲得とともに少しずつ減っていきます。何度も「線引きを示すかかわり」を繰り返すことが、確実に子どもの成長につながっていきます。ぜひ長期的な目で子どもを見つめ、信じ、今回ご紹介したようなかかわりを試してみてくださいね。

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