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大人の不機嫌がこどもに与える影響とは?家庭で実践できる3つの対処法


杉浦あきえ(モンテッソーリ教師あきえ)
国際モンテッソーリ教師、幼稚園教諭、保育士
「こどもが尊重される社会をつくる」ことをビジョンに、子育てのためのオンラインスクール「モンテッソーリペアレンツ」ファウンダー、ベビーブランド「mu ne me」運営、オンラインコミュニティ「Park」運営を行う。
プライベートでは二児の母(9歳,4歳)
毎日子育てをしていると、どうしてもイライラしてしまったり、不機嫌になってしまったりすること、ありますよね。
「あぁ、またこどもの前で嫌な態度をとってしまった……」
と自己嫌悪に陥る方も多いのではないでしょうか。
「こどもに悪影響はあるのかな?」
「どうすれば機嫌よく過ごせるんだろう?」
そんな不安を持つ方へ。
今回の記事では、「大人の不機嫌」がこどもに与える意外な影響力と、不機嫌とうまく付き合うための具体的なポイントについてお伝えします。
そもそも「大人の不機嫌」はなぜ影響力が大きいの?

「たかが不機嫌」と思うかもしれませんが、家庭内においてその影響は絶大です。なぜなら、大人とこどもの間には圧倒的な「権力の差」があるからです。
職場に例えるなら、部下10人が機嫌が悪いよりも、たった一人の上司が機嫌が悪い方が、職場の空気は凍りつきますよね。家庭内では、親がその「上司」にあたります。
親が頻繁に不機嫌になると、家庭から「安心感」が失われます。
するとこどもは、自分の「こうしたい」「これが好き」という素直な気持ちよりも、「大人の機嫌を損ねないこと」を最優先に行動するようになります。
常に親の顔色を伺い、「正解」を探すようになってしまう……これでは、こどもが本来持っているのびのびとした心や主体性が育ちにくくなってしまいます。
今日からできる!不機嫌と付き合う「3つの鉄則」
とはいえ、親も人間です。体調が悪い日もあれば、心に余裕がない日もあります。不機嫌をゼロにすることは不可能です。
大切なのは、不機嫌にならないことではなく、「不機嫌の波をコントロールすること」です。
1. 「自分の状態」に気づく(自己認識)
まずは、自分の機嫌が悪くなっていることに「気づく」ことから始めましょう。
「あ、今自分は疲れているな」
「イライラしているな」
と自覚する(セルフアウェアネス)だけで、無意識にこどもに当たり散らすことを防げます。
過ぎ去った後でも構いません。「さっきは機嫌が悪かったな」と振り返ることが第一歩です。

2. 理由を「言葉」で伝える(情報共有)
不機嫌な理由がわからないと、こどもは「自分が悪いことをしたのかな?」「嫌われちゃったのかな?」と不安になります。察してもらうのを待つのではなく、情報を共有しましょう。
「ごめんね、今日は仕事ですごく疲れていて、元気がなくてイライラしちゃうんだ」
「腰が痛くて、機嫌が悪くなっちゃってるの」
理由がわかれば、こどもは「自分のせいじゃないんだ」と安心し、どう接すればいいか考えることもできます。
3. その日のうちに「自分をケア」する

不機嫌は「キャパオーバー」のサインです。
そんな時は、「誰かのために」頑張るのを少し休んで、自分をいたわることを優先しましょう。
例えば
- 好きな飲み物を飲む
- いい香りのアロマを焚く
- いつもより早く寝る
「明日の私に期待しない」くらいの気持ちで、その日の不機嫌はその日のうちにケアして、翌日に持ち越さないようにしましょう。
みなさんの「これって大丈夫?」にお答えします
不機嫌との付き合い方について、よくいただく質問にお答えします。
Q. ついカッとなってこどもに当たってしまいました…
あきえ気づいた時が、変わるためのベストタイミングです。
やってしまったことは変えられませんが、そこで「申し訳なかったな」と思えたなら大丈夫です。
気づいた時点で、こどもに「さっきはごめんね、言いすぎたね」と伝えればいいのです。完璧を目指さず、気づいて修正することを繰り返していきましょう!
Q. 忙しくて自分のケアをする時間がありません



トイレの中での深呼吸だけでもOKです。
ゆっくりお風呂に入る時間がなくても、「トイレの中で一度『ふーっ』と深呼吸する」「好きなハンドクリームを塗る」といった、一瞬でできることで構いません。
これを「対症療法」としていくつか持っておくと、イライラが爆発する前にガス抜きができますよ。
最後に
子育ては、誰かをずっとケアし続ける、とてもエネルギーのいる営みです。
だからこそ、こどもを観察するのと同じくらい、「自分自身を観察すること」を大切にしてください。
辛い時は「疲れた!」と周りにシェアするだけでも、心は軽くなります。
まずは自分自身を大切に満たしてあげることから、始めてみてくださいね。
この記事の内容は動画でも解説しています。ぜひご覧ください。






