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「愛着」ってどう育てるの?家庭ですぐ実践できる3つの鉄則


杉浦あきえ(モンテッソーリ教師あきえ)
国際モンテッソーリ教師、幼稚園教諭、保育士
「こどもが尊重される社会をつくる」ことをビジョンに、子育てのためのオンラインスクール「モンテッソーリペアレンツ」ファウンダー、ベビーブランド「mu ne me」運営、オンラインコミュニティ「Park」運営を行う。
プライベートでは二児の母(9歳,4歳)
こんにちは、杉浦あきえです。
子育ての中でよく耳にする「愛着(アタッチメント)」という言葉。「愛着形成が大事」とは聞くけれど、目に見えないものだけに、「実際にどう育てればいいの?」「今のかかわり方で大丈夫?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、子どもの心の土台となる「愛着」を家庭で育むための具体的なポイントと、よくある不安についてお話しします。読み終わった直後から実践できる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも「愛着」ってなに?なぜ大切なの?
愛着とは、特定の人と築く「強い絆」や「信頼関係」のことです。
人生の初期、赤ちゃんにとって世界は未知だらけです。そんな中で、「お腹が空いた」「怖い」といった時に、特定の人がいつも助けてくれる。 そうした経験を繰り返すことで、「この人がいるから大丈夫」「ここは安心できる場所だ」という信頼感が育ちます。
愛着が大切な理由は、これが「心の土台」になるからです。 安心感という土台があって初めて、こどもは「やってみよう!」と好奇心を発揮して外の世界へ挑戦できるようになります。逆に、ここが不安定だと「安心したい」という気持ちでいっぱいになり、本来の力を発揮しづらくなってしまうのです。
今日からできる!愛着を育む「3つの鉄則」
では、具体的にどうかかわればいいのでしょうか。特別なことは必要ありません。日々の小さなかかわりの中で意識したい、3つのポイントをご紹介します。
1. 一貫したかかわり
大人の気分で態度を変えないことが大切です。
自分の機嫌が良い時は溺愛し、悪い時は無視をする…まるでジェットコースターのように態度が変わると、こどもは「どこが安心できるラインなのか」が分からず不安になります。
「昨日はダメだったけど今日はいいよ」ではなく、ルールや態度に一貫性を持たせましょう。
2. 応答的にかかわる
こどもの反応に合わせてリアクションすることです。
泣いたら「どうしたの?」と声をかけるのはもちろんですが、逆に「こどもが何かに集中している時」の対応も重要です。 集中している時は、あえて声をかけずに静かに見守る。これも立派な「応答的なかかわり」の一つです。
3. 肯定的に伝える
つい「ダメ!」「〜しないの!」といった否定語ばかりになっていませんか? 安心感を育むためには、肯定的なコミュニケーションが欠かせません。
「走らないで」ではなく「歩こうね」と具体的に伝えたり、「靴が履けたね」と行動を認めたりすることを意識してみましょう。
みなさんの「これって大丈夫?」にお答えします
愛着について考えると、不安になることもあると思います。よくいただく質問にお答えします。
Q. 3歳を過ぎてしまいましたが、もう手遅れですか?
あきえ一切そんなことはありません! 確かに、愛着形成の最初のステップは0〜3歳頃に行われます。しかし、もし幼少期に難しい状況があったとしても、愛着はいつからでも、大人になってからでも修復・形成が可能です。 「もう遅い」と諦める必要はありません。今日からのかかわりを大切にしていきましょう。
Q. ついイライラして怒ってしまいます。愛着に悪影響でしょうか?



たった1回で全てがダメになることはありません。
人間ですから、疲れていたりコンディションが悪かったりして、ついイライラしてしまう日もありますよね。 毎日人格否定をするような関わりは避けるべきですが、日頃しっかりと愛情を持って接しているのであれば、たまに怒ってしまったとしても、それが直ちに愛着不全につながるわけではありません。
もし言い過ぎてしまった時は、放置せずに「さっきはごめんね」とフォローを入れれば大丈夫です。あまり細かいことを気にしすぎず、ドンと構えていることが大切です。
最後に
愛着形成に「魔法」はありません。 日々の何気ないやり取り、チリのような小さな関わりの積み重ねが、やがて大きな信頼の山となります。
今日ご紹介した「一貫性」「応答的」「肯定的」の3つ。まずはできることから、意識してみてくださいね。






