1. トップ
  2. 受講生インタビュー
  3. ビフォーアフター
  4. 「自分軸」ができ、子育てが自由になった
モンテッソーリペアレンツ受講生インタビュー

「自分軸」ができ、子育てが自由になった

BEFORE 他者の視線にふりまわされていた私

矢野夕夏さん(2023年3月受講開始)

子育てのためのモンテッソーリ教育が学べるオンラインスクール、モンテッソーリペアレンツでは、基礎コースでモンテッソーリ教育のマインドやこどもについて学んだ後、実践コースで実践的な子育てのスキルを身に付けていきます。

今回は、モンテッソーリペアレンツファウンダーのモンテッソーリ教師あきえがインタビュアーとなり、基礎・実践コース受講生の夕夏さんにお話を伺いました。現在おふたりのお子さんを育てる夕夏さんは、「モンテッソーリ教育の考え方を自分のかかわりに落とし込みたい」と、ふたりめのお子さんをご妊娠中に受講を開始。基礎コース、実践コースと学びを経たことで、「周囲の視線を気にすることなく、自由に子育てができるようになった」と言います。子育て以外の面でもご自身に大きな変化を感じているという夕夏さんに、その真意をじっくりお話しいただきました。

プロフィール
矢野夕夏さん

お住まい:東京都
ご職業:会社員
お子さまの人数:2人(受講開始当時3歳、2人目ご妊娠中)

「こどもから教えてもらいたい」という、自らの願いに導かれて

教育や育児にまつわるさまざまな本を読んでいた中、徐々に心を惹かれていったのがモンテッソーリ教育でした。
あきえ:まず、夕夏さんがモンテッソーリ教育に惹かれた理由や、なぜモンテッソーリペアレンツの受講を決められたのかを教えていただけますか?
夕夏さん:母が保育系短大の教師だったこと、また私自身こどもが好きだったこともあり、こどもが生まれる前から教育や育児にまつわるさまざまな本を読んでいました。そんな中、「発見が多く共感もできる」と徐々に心を惹かれていったのがモンテッソーリ教育でした。その後、あきえ先生の発信に触れるようになり、「モンテッソーリ教育についてもっと知りたい」「こどもをひとりの人として深くとらえ、自分のかかわりに落とし込んでいきたい」と思うようになりました。モンテッソーリペアレンツでは「家庭で活かせる学びがある」と知り、仕事(と家庭)のバランスが取れるようになった頃に受講を決めました。
あきえ:モンテッソーリ教育の考え方をお子さんとのかかわりに落とし込みたいという思いは、どこから湧いてきたのだと思いますか?
夕夏さん:第一子誕生時に自分が書き留めたノートに、「あなたがどんな子なのか、これからゆっくり教えてね」という言葉がありました。それを見て、「こどもから教えてもらいたい」という自分の願いに気が付いたんです。(モンテッソーリ教育も「すべてのはじまりはこどもにある」という考え方に基づいているため)この願いこそが、私がモンテッソーリ教育に共感したポイントであり、「この考え方をこどもとのかかわりに落とし込みたい」と思った理由なのだと思いました。
第一子誕生時に自分が書き留めたノートを見て、「こどもから教えてもらいたい」という自分の願いに気が付いた。
あきえ:素敵ですね!日々の子育ての中で、夕夏さんが葛藤していたことや解決したいと思っていたことはありますか?
夕夏さん:かかわり方など(本から得た知識を)実際に行動に移すとなると、イライラしてしまいギャップを感じることがありました。こどもが赤ちゃんの頃はできていた「見守る」ということも、3〜4歳になり言葉でコミュニケーションが取れるようになってくると難しさを感じ始めました。言葉でのコミュニケーションに頼ってしまったり、口出ししてしまったりと、うまくいかない感じが出てきたのです。

学んだことで自分の意見が確立でき、周囲の視線が気にならなくなった

印象に残っている学びは「こどもに見せるのではなく、見てもらうんだよ」というあきえ先生の言葉。
あきえ:基礎コース、実践コースを通し、夕夏さんの印象に残っている学びはありますか?また、学んだことでどのような変化を感じられているのか教えてください。
夕夏さん:実践コースの「見せ方」の学びのところで出てきた、「こどもに見せるのではなく、見てもらうんだよ」というあきえ先生の言葉です。この言葉に「(モンテッソーリ教育の)マインドがあるな」と思い、印象に残っています。「教える」のではなく、こちらがこどもを見て教えてもらうという感覚が、私の心にすとんと落ちたのです。

こどもが小さい頃からよく一緒に料理をしてきましたが、以前は「こうやるんだよ」と見せてしまうことがありました。しかし今は「こどもが主役」という考えが身に付いたため、「本人が見ようとしていないものを無理に見せるのもまた違うな」と感じるようになりました。本人が求める時に、「教えさせてもらっていい?」という心構えでかかわりたい。そんな捉え方の変化を感じています。
あきえ:こどもを「尊重する」というのは、まさにそういうことですよね。ふたり育児になったことでの変化もありましたか?
夕夏さん:学びを進めていく間に第二子が誕生し、ふたり育児になりました。育児の難易度が上がり、私の感情が前に出てしまうことや、第一子の気持ちの受け止め方に迷うこともあります。自分の新たな試練に立ち向かいながら試行錯誤の日々ではありますが、「この子は今何を求めているのだろう」と、こども自身を見ることをいつも大切にしています。もしモンテッソーリペアレンツでの学びやマインドが身に付いていなければ、私自身が(試練に)巻き込まれ、その場しのぎの対応をしてしまっていたでしょうね。
こども自身を見ることをいつも大切にしています。
あきえ:「この子は何を求めているのだろう」という視点が中心にあり、中長期的にお子さんの育ちを捉えていらっしゃるのですね。お子さんへのかかわりはどう変わりましたか?
夕夏さん:いい意味で周りの視線が気にならなくなりました

たとえば以前、図書館に行った時のことです。こどもの絵本コーナーだったにもかかわらず、こどもを自由に歩き回らせていることに対し、周囲の冷たい視線を感じることがありました。今振り返るとその時の私は、視線が気になるがため「目の前にいるこどもをコントロールしなければ」ということに全力を注いでいました。しかし今は、同じような状況に出会ったとしても、こどもに直接しわ寄せがいくのではなく(こどもをコントロールしようとするのではなく)、「発達段階的に難しいかな」と自分の思考を挟み、場所を変えるなど対応できるようになりました
あきえ:それは大きなパラダイムシフトですね。夕夏さんの中に確かな「軸」のようなものができたからなのでしょうか。
夕夏さん:以前は自分の意見に腰が据えられておらず、周りの意見に侵食されるような感覚があったのですが、モンテッソーリペアレンツで学んだことで、「私はここを大切にしたい」という自分の意見が明確になりました。「私はこう思う」と構えていられるようになると、逆に周囲の意見も聞けるようになり、どんな意見もニュートラルに耳を傾けられるようになりましたね。他者の意見に反応しなくなったので疲れなくなりました。

周囲を気にしていた過去の自分から解放され、自由に子育てできるように

周囲の視線を気にすることなく、自由に子育てができるように。
あきえ:少し子育てとは違うお話になるのですが、子育て以外で、学びによる変化を感じられていることはありますか?
夕夏さん:夫婦間のコミュニケーションという点においても、夫の考えをすっと受け入れられるようになりました。私たち夫婦は常にいろいろな話をしてきたため、学んだことでパキッと目に見えた変化があったわけではないですが、私の中で確立したものができたからこそ、夫の異なる意見も受容できるようになったのでしょうね。ふたりでともに成長してきたなと感じています。
あきえ:学びを経て、より自分らしくいられるようになったのですね。夕夏さんは今、以前と比べどのような子育てができるようになったと思われますか?
夕夏さん:自由になったということに尽きますね。幼い頃から「周りにどう思われているのか」と気にしやすかったのですが、今は子育ても自分の行動も他者の視線を気にしなくなりました。「周囲にどう思われてもいい。それよりは目の前の子どもの方が大切」と、視線を気にしていた自分自身から解放された感覚があります。

もしモンテッソーリペアレンツで学んでいなければ、(子育てについて)学ぶのが好きだったからこそ、頭でっかちになりありのままのこどもを受け入れられず、家庭がギクシャクしてしまっていたかもしれません。
あきえ:夕夏さんがモンテッソーリペアレンツをすすめたいのは、どのような人でしょうか?
夕夏さん:妊娠中の方や幼いお子さんをもつ方はもちろん、少し大きいお子さんとのかかわりに悩む方にもおすすめです。こどもが成長しコミュニケーションが複雑になればなるほど、親自身のあり方が問われるようになってきますが、それは一朝一夕で築き上げられるものではありません。こどもがある程度大きくなっていたとしても、親が「自分のあり方を見つめ直したい」と思った「今」が一番早いのです。実践コースで学ぶ、「いつでもこどもが主役」「手出し口出しの前にまずは観察しよう」といったマインドは、こどもがいくつになってもずっと大切なことだと思います。
あきえ:本当にそうですね。今日はすてきなお話を聞かせていただきありがとうございました。最後に、夕夏さんの「子育ての軸」を教えていただけますか?
夕夏さん:こどもが生まれた時に自分自身で書き留めた「あなたがどんな子なのか教えてほしい」というマインドが、私が最も大切にしていることであり軸となっている言葉です。これは12年母子手帳というノートに記した言葉で、妊娠中の思いや自分の両親の思いなども含めて記録しており、こどもが12歳になった時に贈ろうと思っているものです。

過去、今、未来、そしてこどもの育ち。すべてを含め、まるっと「目の前にいるこどもが大切」という感覚。そして、実際に「大切にするってこういうこと」をクリアにできた感覚。モンテッソーリペアレンツの学びのおかげで、そんな部分が明確になりました。
モンテッソーリペアレンツは、学びをきちんと私たちのものにしてくれる。
モンテッソーリペアレンツはあなたにとってどんな場所ですか?

モンテッソーリペアレンツは、学びをきちんと私たちのものにしてくれる場所です。知識や理論を「こうですよ!」と伝えるばかりでなく、「(学習している)あなたならどうしますか?」とこちらに問うところまで私たちを導いてくれます。「基本はここにあるけれど、そのあとで実践していくのはあなたですよ」と背中を押してくれる、そんな素晴らしいプログラムですね。

子育てのためのモンテッソーリ教育がオンラインで学べる!

モンテッソーリペアレンツは、子育てに特化したモンテッソーリ教育のマインド・知識・こどもへのかかわり方を体系的に学び、子育て力が身につくオンラインスクールです。

モンテッソーリ教育を学んで、お子さんとの毎日もっと楽しいものにしませんか?子育てを一緒に考え、支え合える仲間が待っています。

この記事を書いた人
Mariko Dedap
ライター / 保育士 / 中高美術教諭

フランス在住ライター。教育、語学、旅、文化などについて執筆。日英翻訳も行う。大学卒業後渡英、ロンドンでライター活動を開始。その後日本で英会話講師や編集業を経たのち、インターナショナルスクールで5年間幼児教育に携わる。現在は、フランス南西の街トゥールーズで、日本にルーツを持つ幼児たちに日本語教育も行っている。