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モンテッソーリペアレンツ受講生インタビュー

ありのままの姿を認められるように

BEFORE 余裕がなくイライラする自分自身に対し戸惑い

橋本風香さん(2023年6月受講開始)

子育てのためのモンテッソーリ教育が学べるオンラインスクール、モンテッソーリペアレンツ。「『知りたい!学びたい!』と自分の中で湧いた気持ちを大切にしよう」と一年前に受講を開始した橋本風香さんは、基礎コースで知識やマインドを学んだ後、実践コースで子育ての実践力を身に付けてきました。

実践コースでの学びを終えた今、お子さんだけでなくご自身の「ありのままの姿を認められるようになった」と話す風香さん。学んだことで、お子さんの姿に変化が見られるようになったばかりでなく、ご自身の心が満たされ、やりたいことが見えるようになったのだと言います。風香さんの学びの旅路について、じっくりお伺いしました。

プロフィール
橋本風香さん

お住まい:長野県
ご職業:パート
お子さまの人数:2人(5歳、3歳)

学ぶことで自分を満たし、尊重してあげたかった

初めておんぶに抱っこをした日。
風香さんはどのようなきっかけでモンテッソーリ教育を知ったのですか?
モンテッソーリ教育を知ったのは第一子が2歳の時です。はさみを使いたがる姿を見せたのでインターネットで調べたところ、モンテッソーリ教育の教材を見つけました。ただ、当時はそれ以上のことは知りませんでした。
私はもともとこどもが好きで、比較的楽しく子育てをしていたのですが、第一子が3歳になった頃、「どうかかわってあげるのがいいのだろう」と漠然とした迷いを感じるようになりました。登園前の支度など、時間の制約がある場面で自分が焦ってしまい、思い通りのかかわわりができず自己嫌悪を感じることも。こどもに対してもですが、余裕がなくイライラする自分自身に対し戸惑いがありましたね。
そこで手に取ったのが、講師のあきえ先生の「モンテッソーリ流 声かけ変換ワークブック」という書籍でした。これをきっかけに、モンテッソーリ教育のマインドや考え方も少しずつ知るようになりました。
モンテッソーリペアレンツの受講を決めた理由は何でしたか?
本を読むことで自分の声かけやマインドに多少の変化は感じましたが、その後(同じくあきえ先生の)Voicyを聞き、モンテッソーリ教育について、またこどもの発達について全体的なことを「学びたい」という欲求を感じるようになりました。
そこで、第二子の通園が始まり、ようやく自分の時間を取れるようになったタイミングでモンテッソーリペアレンツの説明会に参加。「今、これを学びたい!」と学びへのスイッチが入りました。「子育てで活かせる」というのが私のニーズに合っていました。
ふたりのお子さんを育てる中、どのように学びの時間を取られてきたのですか?
朝早く起きて受講していました。以前は夜に学んでいたのですが、「勉強時間を取りたいのに、こどもたちがなかなか寝付いてくれない」とイライラしたり、就寝時間が遅くなることで翌日に疲れが残るといったことが起き、「子育てをよくするために学んでいるのに、これは違うな」と思い直しました。
そこで、夜はこどもたちと一緒に就寝、朝は5時に起きて学びや自分がしたいことをするというリズムに整えました。「学びのルーティン」を定めてからは(コンディションが)よくなりましたね。

自分やこどもの小さな「できた」を認め、信じられるように

(左)お米を洗うのが大好きな次女。よく「気持ちいい〜!」と言っています。
(右)長女が卵焼きを焼きたがり、初めて挑戦した日。
基礎コース、実践コースと学ばれてきた中で、印象に残っていることはありますか?
以前は、(こどもが物事を行いやすくするよう)環境を整えたにもかかわらず、なかなかできるようにならず「なぜだろう」とモヤモヤを抱えていました。たとえば、朝の支度を自分でできるよう、お支度ボードを用意したり、手が届くところにものを揃えるといったことなのですが、今振り返ると私の中に「環境を整えたのだから、きっとできるはず」というこどもへの期待があったのだと思います。
しかし、基礎コースを学び進めていく中で、まず私自身が「求めすぎず、できていることを認めよう」という姿勢に変化していきました。するとある時、朝起きてきたこどもが「今日は自分でできそう!」と言って(自発的に)支度をしたことがあったのです。
「手出し口出しせず、信じて見守ろうという姿勢を私が取ることで、こどもに変化があった!」と、その時のことはとても印象深く心に残っていますし、学びによる変化を感じた瞬間でした。
静かだと思ったら、お仕事の真っ最中。
お子さんの変化の裏にある、風香さんご自身の変化とはどのようなものだったのでしょう?
以前はこどもに対しても自分に対しても完璧を求め、知らぬうちに、「あれもこれもできたらいいな」という期待を抱いていたのだと思います。しかし学びを経た今は、「うまくできない日もあるよね」とありのままの姿を受容し、こどもや自分の小さな「できた」を認められるようになりました。
「ごはんをひとくち食べてくれた」「朝起きてきてくれた」というこどもたちの「できた」。「今日はあまり口出しせずに送り出せた」という自分の「できた」。毎日の小さな「できた」が積み重なり、以前よりもこどもや自分自身を認められるようになりました。
モンテッソーリペアレンツを受講して「よかった」と感じるのはどんなことですか?
「この子のペースでできるようになる」とこどもを信じられるようになったことが何より大きいですね。今でも時間の制約がある時などは焦りを感じてしまったり、自分のかかわりを振り返ることもありますが、学んだことで、できていない姿を見ても「今はすべてできなくても大丈夫」とありのままの姿を認められるようになったんです。(この土台が得られたことで)ずいぶん気持ちが楽になりましたね。
自分と向き合う時間が持てたこともよかったです。自分と向き合ったことで、「まずは自分を満たそう」と睡眠を大切にするようになり、早朝、かねてからほしかった「ひとり時間」を作り、学びや読書にあてるようになりました。

自分を満たすことで、求めるものが見えた

近所の公園へ、大好きな電車を見に。
子育て以外の部分で「学んでよかった」と感じることはありますか?
モンテッソーリペアレンツでの学びは、子育てのためであり自分のためでもありました。「知りたい!」という思いから受講した結果、自分自身がとても満たされましたし、気持ちが満たされると今度は「自分のために何がしたい?」と考えるようになり、「働きたい」思いが強くなっていることに気が付いたのです。
こどもとの時間が減ってしまうことへの後ろめたさはありましたが、娘たちには働きたいという思いを伝えました。何より、働くことが自分にとって必要だと感じ、仕事復帰となりました。そう考えると、モンテッソーリペアレンツはさまざまな意味で私の転機となりましたね。
風香さんはどのような人にモンテッソーリペアレンツをすすめたいですか?
こどもにかかわるすべての人におすすめしたいです。
モンテッソーリペアレンツには子育てのベースとなる学びがあります。子育てに悩む人をはじめ、自分の子育てを見直し自信を持ちたい人にも受講してほしいなと思います。ここでの学びの時間は、私にとっては自己と向き合い自分を満たす時間にもなったので、モヤモヤやイライラといった感情に出会った人や、感情のコントロールに悩む人にもおすすめです。
風香さんの子育ての軸は何でしょうか?
「手出し口出しせずにまずは信じて見守る」です。
何を決めるにも、こどもと対話をしたいです。また、余裕を持った心でこどもたちを見守るためにも、まずは自分を満たすことが大切だと知りました。私自身が変化したことで、自分を中心にこどもとの関係性がいい方向に変化してきたと感じますし、自分の機嫌を自分で取れる人でありたいですね。
モンテッソーリペアレンツはあなたにとってどんな場所ですか?

迷った時に帰る場所です。
迷いが生じても、モンテッソーリペアレンツの学びに触れることで初心に戻ることができます。学んだことで、私自身、(学びや自分の変化、経験を)「共有したい」「自分の言葉で言語化したい」という思いも高まりました。この言葉が、友人をはじめ誰かがMPと出会うきっかけになったら嬉しいなと思います。

子育てのためのモンテッソーリ教育がオンラインで学べる!

モンテッソーリペアレンツは、子育てに特化したモンテッソーリ教育のマインド・知識・こどもへのかかわり方を体系的に学び、子育て力が身につくオンラインスクールです。

モンテッソーリ教育を学んで、お子さんとの毎日もっと楽しいものにしませんか?子育てを一緒に考え、支え合える仲間が待っています。

この記事を書いた人
Mariko Dedap
ライター / 保育士 / 中高美術教諭

フランス在住ライター。教育、語学、旅、文化などについて執筆。日英翻訳も行う。大学卒業後渡英、ロンドンでライター活動を開始。その後日本で英会話講師や編集業を経たのち、インターナショナルスクールで5年間幼児教育に携わる。現在は、フランス南西の街トゥールーズで、日本にルーツを持つ幼児たちに日本語教育も行っている。