モンテッソーリペアレンツ受講生インタビュー
大人が変われば、こどもが変わることを実感
BEFORE 二人育児がはじまるのが怖かった
子育てのためのモンテッソーリ教育が学べるオンラインスクール、モンテッソーリペアレンツ。第二子の育休を利用し、一年前に受講を開始したA.Wさんは、基礎コースで知識やマインドを学んだ後、実践コースで子育ての実践力を身に付けていきました。
実践コースでの学びも終えられた今、子育てを長期的な目線で捉えられるようになったばかりでなく、「ルーティンに学びの時間が入り、毎日高い満足感を得ている」というAさん。学びを通しご自身に向き合われたことで、余白を持つことの大切さにも気が付いたのだと言います。そんなAさんの学びの旅路について、たっぷりお話を伺いました。
プロフィール
A.Wさん
お住まい:千葉県
ご職業:会社員(育休中)
お子さまの人数:2人(2歳女の子、0歳女の子)
自然と成長していくこどもの姿に、モンテッソーリ教育の考え方が重なった
Aさんは、どのようなきっかけでモンテッソーリ教育に興味を持ったのですか?
第一子が0歳の頃は、こどもについてほとんど何も知りませんでした。そんなゼロの状態から始まった子育てを「よりよくしたい」という思いから、さまざまな情報を得ていく中で出会ったのがモンテッソーリ教育でした。
0歳のこどもを見ていると、何も教えていないのに寝返りができるようになったり、おっぱいを上手に飲めるようになったりと、自然と成長していく姿に気が付きます。私自身これを不思議に思っていたのですが、モンテッソーリ教育の「こどもは自ら育つ」という考え方を知った時、(自分が見てきたこどもの姿と)通じるものがあるのではないかと興味を持ったんです。
0歳のこどもを見ていると、何も教えていないのに寝返りができるようになったり、おっぱいを上手に飲めるようになったりと、自然と成長していく姿に気が付きます。私自身これを不思議に思っていたのですが、モンテッソーリ教育の「こどもは自ら育つ」という考え方を知った時、(自分が見てきたこどもの姿と)通じるものがあるのではないかと興味を持ったんです。
モンテッソーリペアレンツの受講を決めた理由は何でしたか?
第二子の産休に入る際、「こどもひとりでもイライラしてしまうのに、ふたりになったら…」とキャパシティ(の限界)を感じ、自分を変えたいという気持ちがありました。
私はもともと人に対し苛立ちを感じることが少ないですし、第一子が赤ちゃんのうちもそれは同じでした。しかし彼女が2〜3歳になった頃からイライラが増えるように。たとえば朝家を出る際、私が「遅れるよ」と声をかけても、そのことに対し何も行動を取ってくれない。「こちらの言葉はわかっているのに、なぜ動いてくれないんだろう」と上から目線で声をかけては、自己嫌悪を感じ悩んでいました。
育休中はこどもについて学びたいと思っていたこともあり、出産直前にモンテッソーリペアレンツの説明会に参加しました。家庭でできるモンテッソーリ教育というところが魅力的でしたし、「知識をつけ、こどもの自立をお手伝いしたい」と思い、次女を出産してすぐに病室で受講を申し込みました。
私はもともと人に対し苛立ちを感じることが少ないですし、第一子が赤ちゃんのうちもそれは同じでした。しかし彼女が2〜3歳になった頃からイライラが増えるように。たとえば朝家を出る際、私が「遅れるよ」と声をかけても、そのことに対し何も行動を取ってくれない。「こちらの言葉はわかっているのに、なぜ動いてくれないんだろう」と上から目線で声をかけては、自己嫌悪を感じ悩んでいました。
育休中はこどもについて学びたいと思っていたこともあり、出産直前にモンテッソーリペアレンツの説明会に参加しました。家庭でできるモンテッソーリ教育というところが魅力的でしたし、「知識をつけ、こどもの自立をお手伝いしたい」と思い、次女を出産してすぐに病室で受講を申し込みました。
ふたり目のお子さんが誕生したばかりという状況の中、Aさんはどのように学びを進めていったのですか?
次女の誕生にあたり、夫も6ヶ月間の育休を取っていたので、長女の保育園の送り迎えなどは夫に任せ、その時間を利用して少しずつ受講していきました。
夫の育休終了後はなかなか学びが進まない時期もありましたが、次女の朝寝の時間が安定するようになり(一日のリズムを)整えてからは、朝寝時間を利用し、レッスン動画を視聴したりワークショップに参加したりしました。
夫の育休終了後はなかなか学びが進まない時期もありましたが、次女の朝寝の時間が安定するようになり(一日のリズムを)整えてからは、朝寝時間を利用し、レッスン動画を視聴したりワークショップに参加したりしました。
イライラの原因を探り、次につながる思考や行動ができるように
基礎コース、実践コースと学ばれた中で、特に印象に残っている学びは何ですか?
「こどもを球体として捉えよう」という言葉が心に残っています。球体のように、こどもにも自分から見えていない部分がある。大人同士であれば「相手のすべてを理解することはできない」とわかっているのに、こどもに対しては「全部わかっている」と思ってしまっていたように感じます。自分が見ているこどもの姿がすべてではないと納得した学びでした。
実践コースの課題(受講生が、実際にお子さんとのかかわりを録画し動画提出するというもの)もよかったです。こどもとのやりとりに対し、誰かから褒めてもらったりフィードバックをもらうという経験はなかなかできません。自信につながりました。
実践コースの課題(受講生が、実際にお子さんとのかかわりを録画し動画提出するというもの)もよかったです。こどもとのやりとりに対し、誰かから褒めてもらったりフィードバックをもらうという経験はなかなかできません。自信につながりました。
学びを通し、Aさんご自身にはどのような変化が生まれましたか?
自分自身に対する反省の仕方が大きく変わりました。学ぶ前から「怒ってしまった」など反省することは頻繁にあったものの、以前は(反省止まりで)そこから進歩することがなかったように思います。
今もイライラしてしまうことはありますが、そこで立ち止まり(深掘りして)考えるようになりましたし、自分が怒ってしまった原因を探ったり、こどもへの伝え方を振り返るなど、物的環境や人的環境を見直し行動するようにもなりました。具体的には、「早くして」という抽象的な言葉を「次は着替えにする?顔を洗う?」という聞き方に変えてみたり、「私がもう少し早起きをすれば余裕が生まれるかもしれない」と見直す、というようなことですね。
今もイライラしてしまうことはありますが、そこで立ち止まり(深掘りして)考えるようになりましたし、自分が怒ってしまった原因を探ったり、こどもへの伝え方を振り返るなど、物的環境や人的環境を見直し行動するようにもなりました。具体的には、「早くして」という抽象的な言葉を「次は着替えにする?顔を洗う?」という聞き方に変えてみたり、「私がもう少し早起きをすれば余裕が生まれるかもしれない」と見直す、というようなことですね。
それは大きな変化ですね。どのような学びをきっかけに変わっていったのでしょうか。
特に大きな影響を与えてくれたのは、月に一度のワークショップです。
以前は自分を客観視したり考えを言語化することが苦手だったのですが、ワークショップで繰り返し思考することで、自分自身やこれまでの経験を振り返りさまざまな気付きが得られましたし、「今ここ」に集中して考えることの大切さも知りました。「自分にとって嫌だった出来事」という問いに対する自分の回答を見て、「こどもに同じことをしているな」とはっとしたこともあります。(集中して考えるので、)ワークショップ参加後は心地のいい疲れを感じます。
以前は自分を客観視したり考えを言語化することが苦手だったのですが、ワークショップで繰り返し思考することで、自分自身やこれまでの経験を振り返りさまざまな気付きが得られましたし、「今ここ」に集中して考えることの大切さも知りました。「自分にとって嫌だった出来事」という問いに対する自分の回答を見て、「こどもに同じことをしているな」とはっとしたこともあります。(集中して考えるので、)ワークショップ参加後は心地のいい疲れを感じます。
自分が余白を持つことで、こどもを対等に見ることができる
子育て以外の部分で「学んでよかったな」と感じることはありますか?
ルーティンを作り、学びの時間を取るという一日の流れができたことで、「自分でコントロールして時間を使っている」と毎日の満足度を高く感じるようになりました。モンテッソーリペアレンツの受講期間は終了となりましたが、これからも自ら学び、(有効に)時間を使っていきたいなと思います。
また、学びを通し「子育ては自分育て」であること、また「大人が変わればこどもが変わる」ことを実感しました。こどもは無意識にさまざまなことを吸収していくもの。まずは自分の人間性を高めるため、丁寧に過ごしながら自分自身をアップデートしていきたいと思うようになりました。
また、学びを通し「子育ては自分育て」であること、また「大人が変わればこどもが変わる」ことを実感しました。こどもは無意識にさまざまなことを吸収していくもの。まずは自分の人間性を高めるため、丁寧に過ごしながら自分自身をアップデートしていきたいと思うようになりました。
Aさんはどのような人にモンテッソーリペアレンツをすすめたいですか?
子育てに悩んでいたり、満足していない人。また、「何か変えたいけど、何をしたらいいかわからない」という人にすすめたいです。
(子育てに関する)本などを読むと乳幼児期が取り上げられていることが多いですが、モンテッソーリペアレンツで「こどもは24年かけて自立、自律に向かう」と学び、長期の目線を持てるようになりました。トイレトレーニングひとつを取ってみても、周りのこどもたちと比べて焦るのではなく、目の前のこどもの成長だけを見つめられるようになったんです。
今思えば、以前の私は、自分の余裕のなさをこどものせいにしていましたし、こどものネガティブな面に目がいっていました。今は「この子は何を求めているのだろう」と観察し、どんなお手伝いをしてあげられるのだろうかと考えています。
(子育てに関する)本などを読むと乳幼児期が取り上げられていることが多いですが、モンテッソーリペアレンツで「こどもは24年かけて自立、自律に向かう」と学び、長期の目線を持てるようになりました。トイレトレーニングひとつを取ってみても、周りのこどもたちと比べて焦るのではなく、目の前のこどもの成長だけを見つめられるようになったんです。
今思えば、以前の私は、自分の余裕のなさをこどものせいにしていましたし、こどものネガティブな面に目がいっていました。今は「この子は何を求めているのだろう」と観察し、どんなお手伝いをしてあげられるのだろうかと考えています。
Aさんの子育ての軸は何でしょうか?
「自分の余白を持って、こどもとの時間を楽しむ」です。
「対等に見ること」も大切にしていきたいのですが、それができていないと感じるのは自分に余裕がない時だと気が付きました。余裕があれば、イライラする前に立ち止まって言い方を考えることができる。余裕を持つことの大切さを知ったからこそ、「余白を持って過ごしたい」と思うのです。
「対等に見ること」も大切にしていきたいのですが、それができていないと感じるのは自分に余裕がない時だと気が付きました。余裕があれば、イライラする前に立ち止まって言い方を考えることができる。余裕を持つことの大切さを知ったからこそ、「余白を持って過ごしたい」と思うのです。
子育てのためのモンテッソーリ教育がオンラインで学べる!
モンテッソーリペアレンツは、子育てに特化したモンテッソーリ教育のマインド・知識・こどもへのかかわり方を体系的に学び、子育て力が身につくオンラインスクールです。
モンテッソーリ教育を学んで、お子さんとの毎日もっと楽しいものにしませんか?子育てを一緒に考え、支え合える仲間が待っています。
この記事を書いた人
フランス在住ライター。教育、語学、旅、文化などについて執筆。日英翻訳も行う。大学卒業後渡英、ロンドンでライター活動を開始。その後日本で英会話講師や編集業を経たのち、インターナショナルスクールで5年間幼児教育に携わる。現在は、フランス南西の街トゥールーズで、日本にルーツを持つ幼児たちに日本語教育も行っている。