モンテッソーリペアレンツ受講生インタビュー

失敗ウェルカムで楽しむ子育てと「自分育て」

BEFORE 完璧を求め、育児が苦しかった

M.Tさん（2023年3月受講開始）

子育てのためのモンテッソーリ教育が学べるオンラインスクール、モンテッソーリペアレンツ。ふたりのお子さんを育てるM.Tさんは1年ほど前に受講を始め、まず基礎コースでモンテッソーリ教育のマインドや知識を学びました。さらにその後実践コースへ進み、知識を落とし込みながら実践的な子育てのスキルを育んできました。

以前は、完璧主義の自分やお子さんの失敗を受け入れることを難しく感じ、イライラしてしまうことも多かったというMさん。しかしモンテッソーリペアレンツでの学びを通し、「大人もこどもも、トライアンドエラーを繰り返しながら成長していくもの」と考えられるようになっていきました。穏やかな気持ちで子育てを楽しめるようになったMさんの変化について、詳しく伺いました。

プロフィール

M.Tさん

お住まい：愛知県
ご職業：会社員
受講開始時のお子さまの人数：二人（2歳・1歳）

完璧を求めイライラしていた自分を変えたかった

Mさんがモンテッソーリ教育に興味を持ったきっかけは何でしたか？

第二子が生まれてから1年間、育児をとてもつらく感じていました。時間に追われ寝不足が続く中、第一子のイヤイヤ期や赤ちゃん返りが見られるようになったのです。それまでこどもに対しイライラすることはなかったのですが、親に甘えたかったり下の子のお世話を焼きたがったり故の行動を受け止められず、自分でも驚くほど怒ってしまうことが出てきました。

モンテッソーリ教育についてぼんやりとした知識はあったものの、あきえ先生（モンテッソーリペアレンツ講師）の著書や発信などに積極的に触れるようになったのはその頃です。「自己肯定感を育んであげたい」と思いながらも怒ってばかりの自分に嫌気を感じ、「もっと丁寧にかかわりたい」とヒントを探すようになりました。

モンテッソーリペアレンツの受講を決めた理由を教えてください。

自分の感情をコントロールできるように、また、こどもの言動の裏にあるものを理解できるようになりたかったからです。本やSNSから情報を得ても数日経つと忘れてしまいますし、もっと知識を落とし込みたいと思いました。

受講料金を見て足踏みする気持ちもありましたが、子育ては20年以上続くもの。「ずっと役立つ知識を得られると考えれば高くはない」と思い受講を決めました。

育児や仕事でお忙しい中、どのように学びを進めてきましたか？日々の生活と学びの両立は難しくなかったでしょうか。

2023年4月に基礎コースを受講し始め、復職した8月ごろ実践コースへ進みました。復職前は、上の子が保育園にいる日中、下の子のお昼寝時間に学びを進め、復職後は職場の昼休憩の時間を利用し、毎週学習目安を立てて取り組みました。基礎コースのワークショップはアーカイブで視聴することが多かったです。家ではなかなか集中できませんし、こどもたちと離れる時間はリフレッシュにもなるので、私にとって復職はプラスでしたね。

失敗を受け入れ、子育てと「自分育て」を楽しめるように

モンテッソーリペアレンツの受講開始からまもなく一年。Mさんはご自身にどのような変化を感じていますか？

自分自身やこどもを客観的に見られるようになり、子育てを楽しむ余裕ができました。下の子もイヤイヤ期に入りましたが、以前のようなイライラもなく、むしろこどもたちと一緒に笑う時間が増えました。

「（こどもとのかかわりの中で）介入すべきところとそうでないところ」について学び、私自身（手出し口出しするかわりに）「見守る」ようになったことが変化の理由だと思います。介入すればするほど私のイライラは増し、こどもの感情は昂って、負のループに陥りやすいもの。今思えば、以前の私はそれが原因で必要のないところで怒ってしまっていました。

形やサイズの異なるタッパーを一生懸命に組み合わせている弟と人参の皮剥きに挑戦する姉

モンテッソーリペアレンツ両コースでの学びを通し、印象に残っている学びはありますか？

実践コースで学んだ「5minds・10tips（レッスン動画内で紹介している、実践時に意識したいポイント）」のうち、「こどもが主役。手出し口出しする前に観察。大人もこどもも失敗OK。失敗は自立までのプロセスでチャンス」という点は日々意識していることです。

以前の私はこどものトイレの失敗もイライラしていたと思いますが、今は数年後のこどもたちの姿を思い、「自立、自律までのプロセスだ」と穏やかに俯瞰していられます。ここまで変わることができたのは、実践コースへ進んだからこそ。「5minds」に繰り返し触れ、大人とこどものかかわりを実際に動画で見ることで、学びを自分の中に落とし込むことができました。

子育てに対する意識は変わりましたか？

もともと完璧主義な私は、こどもに対し怒ってしまう自分にさえイライラしていました。夫に対してもイライラを募らせ、けんかになることもありました。

しかしモンテッソーリペアレンツでの学びを通し「こどもも大人もトライアンドエラーを繰り返し、一緒に成長していくんだ」と考えられるようになり、しだいに完璧主義な自分も目の前の相手も許せるようになっていきました。「子育て」と「自分育て」を楽しみ、自分の気持ちの波も感じられるようになりましたね。

こどもも大人もともに成長していけばいい

モンテッソーリペアレンツ受講前の一年前のご自身に対して、現在のMさんからどんな言葉をかけてあげたいですか？

「がんばりすぎるくらいがんばっているから、自分を責めなくていいよ」「こどもはちゃんと育っているから大丈夫だよ」と伝えたいです。今思うと、当時の私は手抜きをすることが苦手でした。「完璧ではない自分やこどもの失敗を受け入れ、ともに成長していけばいい」と考えられるようになったのは、私にとって本当に大きな変化ですね。

どんな人にモンテッソーリペアレンツをすすめたいですか？

自分のように完璧主義でがんばりすぎてしまう人や、正解を求めて悩んでしまう人にすすめたいです。

以前の私は、本やインターネット上のどこかに「子育ての正解がないか」と探していました。しかし情報はヒントにはなっても、自分の中で長続きするものではありません。モンテッソーリペアレンツで学ぶことで、20年以上続く育児を楽しめるようになりますし、悩んだ時に立ち返るものや軸が持てようになりますよ。

Mさんの子育ての軸を教えてください。

子育ての正解を探し求めていた私ですが、今は「目の前のこどもがすべて」だと思っています。こどもをよく見て、彼らの話をよく聞いて、都度その反応に応えていけばいい。悩み失敗しながらいろいろと試していくうちに、こどもも大人も成長していくのだと考えています。

こどもはこちらのかかわりをとてもよく見ていますから、「相手が大人だったらどうするだろう」と考え、いつも対等に接することを大切にしています。これからもできるだけ楽しく、大人もこどもも「失敗ウェルカム」の精神で子育てしていきたいですし、数十年後に親友同士のような親子関係になれたらと思います。

モンテッソーリペアレンツはあなたにとってどんな場所ですか？

”安全基地”のような場所です。
子育てに奮闘しながら共に学び、本音で話し合える仲間がいること、自分の未熟さも失敗も受け止めてもらえること、迷ったときには一緒に悩み、ときに導いてもらえること。そんな安全基地のような存在のおかげで、今後も何度もトライアンドエラーを続けていけると感じます。

子育てのためのモンテッソーリ教育がオンラインで学べる！

モンテッソーリペアレンツは、子育てに特化したモンテッソーリ教育のマインド・知識・こどもへのかかわり方を体系的に学び、子育て力が身につくオンラインスクールです。

モンテッソーリ教育を学んで、お子さんとの毎日もっと楽しいものにしませんか？子育てを一緒に考え、支え合える仲間が待っています。

この記事を書いた人

Mariko Dedap

ライター / 保育士 / 中高美術教諭

フランス在住ライター。教育、語学、旅、文化などについて執筆。日英翻訳も行う。大学卒業後渡英、ロンドンでライター活動を開始。その後日本で英会話講師や編集業を経たのち、インターナショナルスクールで5年間幼児教育に携わる。現在は、フランス南西の街トゥールーズで、日本にルーツを持つ幼児たちに日本語教育も行っている。

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