対応の引き出しが増え、子育ての実践力が身についた
子育てのためのモンテッソーリ教育が学べるモンテッソーリペアレンツでは、基礎コースと実践コースという2つのコースが用意されています。基礎コースではモンテッソーリ教育のマインドや知識を学び、その基礎コースでの学びをベースに、実践コースで子育ての力を自分のものにしていきます。
今回お話を伺った幸恵さんは、現在5歳になる娘さんを取り巻く環境の整え方や、お子さんへの見せ方や伝え方といったスキルを身につけたいと、昨年2022年5月にモンテッソーリペアレンツ基礎コースの受講を開始。その後実践コースに進み、現在、実践コースの半期となる3ヶ月が経過しました。
実践コースでの学びを通し、「こどもへの対応の引き出しが増えた」と実感されているという幸恵さんに、ご自身や娘さんの変化などについて詳しく伺いました。
お住まい:大阪府
職業:パート
お子さまの人数:一人(5歳女の子)
子育てで活かせる実践スキルを身につけたかった
たとえば環境設定がそのひとつです。私自身、整理整頓が得意でないこともあり、具体的にどうすればよいのかわかりませんでした。また、こどもを目の前にどのような「見せ方」をすればよいのかというのも疑問でした。というのも、娘に言葉で伝えても「彼女が理解できている」という感覚が持てなかったんです。
そうしたスキルを自分のものにしたい!と、実践コースへ進むことに迷いは感じませんでした。基礎コース受講の時点で娘は4歳を迎えていたので、娘が幼児期にいるうちになるべく早く力を身につけたいという思いもありましたね。
実践コースには、理論について学ぶレッスン動画と活動について学ぶものとがありますが、理論については初めから順に、活動部分は娘に当てはまりそうなところから選びつつ見ています。
こどもへの対応方法の引き出しが増えた
娘に接する時も、何かに集中している時は少し間を置く。「今時間いい?」という前提で声をかける。そんなふうに、彼女の顔を見た上で声をかけるようになりました。
しかし私にとって一番の変化は、何かひとつの対応方法に固執するのではなく、対応方法の引き出しを増やすことができたということです。具体的なスキルの習得はもちろんですが、これは何よりの変化でした。
また、娘がネガティブな気持ちを見せた時の私自身の対応にも変化が生まれました。まずは娘の気持ちに共感し、こちらの状況を伝え、娘と相談して決める。以前はこうした状況下で私も気持ちを爆発させてしまうことがあったのですが、学びを通し、力で押さえつけようとしても意味がないことを知りました。
このような私の対応を見て、こどもがいる友人にも「よく話を聞いて状況を把握できているんだね。娘さんも安心できるね」と言ってもらったこともあったんですよ。
娘は、日本語という環境下に生まれてからまだたったの5年。こちらはあたり前のように話し、娘もいろいろとお話をしてくれますが、こどもは今という時間で精一杯。学びを深めていく中で、「なぜわからないの?」という心構えは違うんだということに気が付かされました。
長期的な目で子育てをとらえ、学ぶことの大切さ
私は「その子らしさを引き出してあげる」というのもモンテッソーリ教育の一面だと思いながら学んでいます。それは「〇歳になってしまったからできなくなる」ということではないですよね。家族、親子の信頼関係にもつながっていくことですし、幼児期の終わりに近づいているからといって「遅いかもしれない」とは思わず、もっともっと長い目で見て学び、こどもとのかかわりを変えていくことができればいいのではないでしょうか。
「今ここ」の時間を大切にしつつ、親としての私の目線は長期的です。繰り返しになりますが、それを娘に実践できるよう、対応の選択の幅が広がったのは本当によかったです。
実践コースの受講開始から3ヶ月。幸恵さんがお話してくださる表情からも、お子さんに対する対応の引き出しがぐんぐん増えていく喜びが感じられました。幸恵さんには、今後実践コースの全受講期間が修了した後にも改めてお話を伺います。続編をお待ちください!
子育てのためのモンテッソーリ教育がオンラインで学べる!
モンテッソーリペアレンツは、子育てに特化したモンテッソーリ教育のマインド・知識・こどもへのかかわり方を体系的に学び、子育て力が身につくオンラインスクールです。
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フランス在住ライター。教育、語学、旅、文化などについて執筆。日英翻訳も行う。大学卒業後渡英、ロンドンでライター活動を開始。その後日本で英会話講師や編集業を経たのち、インターナショナルスクールで5年間幼児教育に携わる。現在は、フランス南西の街トゥールーズで、日本にルーツを持つ幼児たちに日本語教育も行っている。