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モンテッソーリペアレンツ受講生インタビュー

こどもを「ひとりの人」としてとらえ、同じ目線で生きていきたい

夫婦ともに学び、思考し、実践する

川西いずみさん、川西康之さん(2022年5月受講開始)
ひとりひとりの「はぐくむ」ストーリー【受講生の声】

しなやかな子育ての軸を育むための場所「モンテッソーリペアレンツ」。この、ひとりひとりの「はぐくむ」ストーリーでは、受講生ひとりひとりの子育ての軸を育む旅路をお届けします。

モンテッソーリペアレンツには、子育ての軸を育むための「MP COMPASS〜7つの指針〜」があります。毎月開催するワークショップでは、この7つの指針をひとつひとつ取り上げながら「どうありたいか(Being)」「そのためにどうするか(Doing)」を思考・言語化することで自分の中に気付きが生まれ、このサイクルを繰り返すことで、子育ての軸を育む(Having)ことを目指していきます。
“今ここ“に集中して自分と向き合い思考し、出てきた言葉や気付きが、自分らしい“しなやかな子育ての軸“を育むピースのひとつになっていきます。

今回お話を聞かせてくださるのは、川西いずみさん、康之さんご夫婦です。

プロフィール
妻:川西いずみさん(専業主婦)、夫:川西康之さん(会社員)さん

お住まい:東京都
お子さまのご年齢:2歳3か月男の子

ワークショップのテーマ 「できたの保障」

2022年9月のワークショップは「できたの保障」をテーマに行われました。こどもの力を信じ、こどもが「できた」に到達できるような環境を整え保障してあげることの大切さについて、60分間、「今ここ」に集中し思考を深めていきました。

モンテッソーリペアレンツ
MP編集部

いずみさんと康之さん、こんにちは!本日もワークショップへのご参加ありがとうございました。今回はいかがでしたか?

いずみさん

今回のワークショップではまず、こどもの「できた」の概念が、自分が思っていたものと違うということに気が付きはっとしました。

康之さん

毎回、他の参加者の方々の考えに触れ、ほっと安心したり、「それいいな、真似してみよう!」と参考にしたりしています。

モンテッソーリペアレンツ
MP編集部

ワークショップを通じて、川西さんご夫婦は具体的にどのような気付きや学びを得られているのでしょう。詳しくお聞かせください!

ワークショップは、お互いのことをより深く知る機会

夫婦でともに学んでいるからこそ、知識をすり合わせ、一緒に実践していくことができます
今回のワークショップはいかがでしたか?
いずみさん「こどもなりの『できた』でいい」というお話が印象的でした。これまでは、こどもの「できた」に対し、言葉で「できたね」と返しつつ、心では認められていない部分がありました。それはこどもにも伝わりますよね。明日から変えられることだなと思いました。

康之さん:いつも「こどもをこども扱いしない」と意識しているのですが、それを具体的に行動に移すことが大切だと思いました。私は気が短くかっとなりやすいので、まずは「ひと呼吸おくこと」を意識したいですね。
ご夫婦で受講されていますが、ワークショップの参加やレッスンの受講はどのように取り組んでいらっしゃいますか?
康之さん:ワークショップは、お互い目の前にいながらも別々のディバイスで参加しています。妻には妻の考えが、私には私の考えがあるので、個々人として参加するという感覚が前提にあります。

いずみさん:ワークショップのチャットでお互いの意見を初めて知ります。似た意見の時もあれば、まったく違う時もあり、ワークショップは夫について知る機会にもなっています。レッスン動画も別々で見ており、私は息子が寝た後、夜の時間に見ることが多いですね。

康之さん:私は仕事の合間に、日々空き時間を見つけては受講しています。
ワークショップのあと、おふたりで学びを振り返ることはありますか?
康之さん:その日のキーワードについて話し合ったりしますね。話し合うことで、(お互いが育児に対し感じている)ストレスがわかったり、「目線が合う」と感じます。

いずみさん同じことを学び、すり合わせ、「今までこうしてきたけど、今度からこうしよう」と一緒に実践できるのは、夫婦で学んでいるからこそです。家族みんなにとってうれしいことだなと思います。

こどもについて知ることで、イライラや苦しみが減った

こどもの成長について知識をつけることで、子育てを「つらい」と感じなくなりました。
ワークショップでの「宣言」を「実行」する段階で、難しさを感じることはありますか?難しさを乗り越えるために工夫していることもあれば教えてください。
康之さん:宣言の内容により、行動の質が左右されるという難しさを感じます。たとえば「自由」についての回で、私は「こどもを制限する時は理由も伝えます」と宣言したのですが、これは具体性があり自分自身も納得していたので、日々自然と意識し実行できました。逆に抽象的な内容の時は、数日後には忘れてしまったりします。

いずみさん:私も、宣言を意識し継続していくことに難しさを感じます。宣言が目に見えるよう書き留めたり、夫と声を掛け合いながら習慣化できるようにしていきたいですね。
モンテッソーリペアレンツでの学びを通し、日々のお子さんとのかかわりにどのような変化を感じていますか?
康之さん:以前は息子が不機嫌な時に私もイライラしてしまうことがありましたが、学び始めてから、そんな時も自分を俯瞰し、冷静に向き合えることが増えてきました。

いずみさん:出産直後は、「育児について、何がわからないのかもわからない」という状態でした。しかしモンテッソーリペアレンツでこどもの成長ついて先回りして学ぶことで、「こどもはこうやって育っていくんだ」と知識がつき、子育てを「つらい、苦しい」と思うことはなくなりましたし、余裕を持てるようになりました。

こどもを「ひとりの人」としてとらえ、同じ目線で生きていきたい

こどもの成長について知識をつけることで、子育てを「つらい」と感じなくなりました。
ご夫婦でモンテッソーリペアレンツの受講を決めた理由を教えてください。
いずみさん:以前は私が育児やモンテッソーリ教育について学んだことを夫に伝えていたのですが、どうしても内容を網羅できなかったり、私なりの解釈になってしまったりという部分がありました。モンテッソーリペアレンツでは夫婦で一緒に学ぶことができると知り、私から夫に声をかけました。

康之さん:仕事のため、子育てや家のことになかなか時間をかけられず、もどかしさや申し訳なさを感じていました。夫婦ふたりで育児やこれからのことを考える時間を少しでも持ち、共通言語が増えればいいなと思い受講することにしました。
学ぶことで、親としてどのような心の変化を感じていますか?
いずみさん:モンテッソーリ教育を学ぶまでは、「親がこどもに一から十まですべて教えてあげなければいけない」と思っていました。しかし学んでいくうちに、こどもをひとりの人間として見ること(の大切さ)を知り、「こどもを観察し、必要なサポートをしてあげよう」と(子育てのとらえ方が)変化していきました。

康之さん:両親が私にしてくれたように、「息子をひとりの人として接する」というのは、ずっと心にある自分との約束です。しかしそれが具体的にどういうことなのかは、学ぶことで徐々にイメージできるようになってきました。会社で部下をサポートするように、こどもも助けていけばいいんだと気付き、以前モンテッソーリ教育に対して感じていた「敷居の高さ」も感じなくなりましたね。
現時点でのおふたりの「自分らしい子育てのしなやかな軸」は何でしょうか?
康之さん:息子と接する時間が短い分、3人で毎日いかに楽しく過ごすかということをよく考えています。「一緒に楽しむ」というのが、私なりの子育ての軸であり、大切にしているところですね。

いずみさん:こどもが周りを気にせず、楽しみ、挑戦し、自分の道を見つけて進んでいけるよう、黒子のようにサポートしていきたいです。生きている年月は親の方が長いですが、家族3人、同じ目線で生きていけたらと思っています。
川西さんご夫婦から皆さんへのメッセージ

康之さん:仕事が忙しく、「こどもと接する時間が短い」「もっと家族と何かしたい」と悩んでいる方がいらっしゃったら、モンテッソーリペアレンツで夫婦一緒に学ぶことをおすすめします。夫婦で学び思考する時間を取る、そのことに意味があると思います。

いずみさん:実際に夫婦で学び、夫婦一緒に学ぶことは本当におすすめだとお伝えしたいです。モンテッソーリペアレンツで学ぶことで、知識が増えるだけでなく、夫婦で同じ方向を向いて子育てをするきっかけになると思います。それって最高ですよね。

子育てのためのモンテッソーリ教育がオンラインで学べる!

モンテッソーリペアレンツは、子育てに特化したモンテッソーリ教育のマインド・知識・こどもへのかかわり方を体系的に学び、子育て力が身につくオンラインスクールです。

モンテッソーリ教育を学んで、お子さんとの毎日もっと楽しいものにしませんか?子育てを一緒に考え、支え合える仲間が待っています。

この記事を書いた人
Mariko Dedap
ライター / 保育士 / 中高美術教諭

フランス在住ライター。教育、語学、旅、文化などについて執筆。日英翻訳も行う。大学卒業後渡英、ロンドンでライター活動を開始。その後日本で英会話講師や編集業を経たのち、インターナショナルスクールで5年間幼児教育に携わる。現在は、フランス南西の街トゥールーズで、日本にルーツを持つ幼児たちに日本語教育も行っている。

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