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「感情コントロール力プログラム」で出会えた答え —感情を抑えるのではなくありのまま受け入れるということ

「こどもの感情に振り回される毎日を変えたい」「イライラの連鎖を断ち切りたい」「こどもに感情をコントロールする方法を教えたい」。そんな思いを胸に、モンテッソーリペアレンツ(以下、MP)の「感情コントロール力プログラム」の学びに踏み出した2人の受講生、ますみさんとまどかさん。

本プログラムは、MP受講生の多くの方から寄せられるお悩みでもある「頭でわかっていても感情的になってしまう」「感情の扱い方をもっと深く学びたい」というお声に応えるべく、2025年6月に受講生限定の特別プログラムとして誕生しました。日々の子育ての中で揺れ動く感情にどのように向き合い、扱い、そして受け止めていくか。

今回はますみさんとまどかさん、それぞれが子育ての中で抱える葛藤やご自身との向き合い方を語り合いながら、本プログラムで得た学びと変化についてお話を聞かせてくれました。

プロフィール

ますみさん
お住まい:北海道
ご職業:保育士
お子さまの人数:1人(6歳)

プロフィール

まどかさん
お住まい:兵庫県
ご職業:会社員
お子さまの人数:1人(4歳)

※五十音順

Before:「知識はあっても、実践できなかった」感情に振り回されていた日々

感情コントロール力プログラムを受講しようと思ったきっかけを教えてください

まどかさん:このプログラムのお知らせを聞いて「まさに今私に必要な学びだ!」と即決して申し込みました。これまでの学びでこどもの対応についての知識は得ていたんですが、いざ子どもが感情を爆発させた瞬間に、自分も一緒に引きずり込まれてしまって…。実践が全然できてないというジレンマがあったんです。頭でわかっていても、心が追いつかない。そんな自分に、ずっと課題を感じていました

ますみさん:同じく私も即決でした。他のプログラムも受講中でしたが即決!(笑)
というのも、自分の感情コントロールはもちろんなのですが、息子が自分の気持ちを言葉にできないことに悩んでいました。具体的には「いや」「これやりたい」などの自分の気持ちを人に伝えられなくて。そんな息子にどんなサポートができるか知りたかったのがきっかけでした。あとは私は保育士をしているのですが、他人の子には全くイライラしないのに、自分の子には感情が出てしまう、そのギャップにも悩んでいました。

絵の具で色水を作る様子

受講前はどんな場面で感情コントロールの悩みを感じていましたか?

まどかさん自分のコンディション(体調や睡眠、仕事の忙しさ)によって対応にムラがあって…。同じような場面でも、昨日は優しくできたのに今日は怒ってしまう。そんな自分にモヤモヤする日々でした。

ますみさん:コンディションはすごく影響しますよね。私は息子がやりたくないと言ったり、遊びたがって動いてくれないと、最初は提案しながらかかわっているのに、徐々に自分の中で「どうして分かってくれないの…」という苛立ちが募ってしまって。最初は自分も穏やかだったのに、息子のネガティブな感情に引っ張られてしまうんです。

まどかさん:まさに“負のループ”ですよね。そのループに入っていることはわかっているのに抜け出せない意固地な自分もいて!(笑)冷静に考えたら別の言葉もかけられたはずなのに、その場では出てこないんですよね。言葉だけじゃなく、表情や態度でも伝わってしまっていたと思います。

変化のきっかけは「感情は教え込むものではない」という気づき

本が好きな息子とほぼ毎週図書館に通っています

実際にプログラムを受講して、どんな気づき・変化がありましたか?

ますみさん「教え込むものではない」という言葉が何度も出てきて、すごく響きました。自分自身も感情をコントロールする力には課題を感じていた分、息子にもそれを押し付けていたなって思いました。それに気づけてからは、息子のネガティブな気持ちにすぐに引っ張られずに、その裏にある気持ちに目を向けながら一呼吸おけるようになりました。
私はいつも「答え」を知りたくなるんです。その答えを息子にも伝えたくなる。でもそうじゃなくて、今は全て練習中。息子も感情を出すことの練習中で徐々に身につけているし、そして自分はその練習相手だと思えるようになりました。

まどかさん:練習相手って響きますね…。その視点があれば私ももう少し俯瞰してかかわれるような気がしました。またひとつ学びです!
私は、受講前は感情コントロールとはイコール「ネガティブな感情をいかに抱かないようにするか」だと思い込んでました。でも、そうじゃなくて「ネガティブな感情だとしても無理に抑えつけずに受け止める、そしてその先を考える力」ということなんですよね。コントロールとは抑え込むことではなく、理解して対処する力なんだって思えたのは、本当に大きな転換でした。

ますみさん:本当にそのとおりだと思います。それに気づけると、私たち親も「嫌だった」「悲しかった」という気持ちをこどもに伝えてもいいんだって思えますね。自分の気持も大切にできる気がしました

まずは自己理解と自己受容から。自分もこどももありのままを受け止める

プログラムの中で印象に残った学びやフレーズはありますか?

ますみさん:グループでのワークタイムの時に、受講生同士でBeing Doing(ありたい姿にむかって何をするか)をシェアしたんですが、ある方が「自分を励ます言葉をこどもと一緒に考えたい」と仰ったんですよね。ハッとしました!私は息子のことは励まそうとしているのに自分で自分を励ますことは考えてなかったので。他の方と一緒に学べたからこその大きな気づきでした。

まどかさん:わかります!私も皆さんのポジティブセルフトーク(自分に対してかける前向きな言葉)をメモしてました!「遅れても大丈夫。自分もこどもも幸せになれる選択をしよう」「今この目の前の大変な状況。全て遠い未来につながっている」皆さんの素敵なポジティブセルフトークが私を励ましてくれました

あとは、講師のあきえ先生が娘さんとのかかわりの中で「自分が求めている答えを探しに行くためだけの対話はしない」と仰っていたのも印象的でした。ますみさんも仰ってましたが、私も原因を突き詰めたい、はっきりさせたいタイプ。会話もそうなりがちです。でもこのプログラムで学んだことはまずは「ありのままの気持ちを受け止める」ということ。大きな学びでした。

ますみさん:そうなんですよね。私も「自己満足の会話は対話じゃない」という言葉にズドーンときました(笑) ただただ受け止める、時には曖昧さも必要なんですよね。
あとは、自分がイライラするポイントや自分の気質を理解しておくこと。これを理解するだけで、その場面がきたときに「あ、きたきた」という感じで俯瞰して一呼吸おくことができますね。

息子が大好きな大相撲を観に行ってきました

今までは感情的に対応してしまっていた“あの瞬間”、一呼吸おいて待てるように。

以前なら感情的に対応していた場面、今はどう対応していますか?

まどかさん真の意味の「応答的な対応」を意識できるようになりました。振り返ってみると息子がイヤイヤする場面で、以前は「嫌なんだね」という寄り添う一言目が言えても、二言目には「でも今は〇〇の時間だよ」と、自分の都合を押し込んでました。息子の感情に寄り添えていなかった気がします。でも今は、息子の感情にもう一歩寄り添った声がけができるようになったと思います。「嫌なんだね」の二言目が変わり、より息子の感情に寄り添う言葉を出せるようになりました。少しずつですけどね(笑)

ますみさん:私は伝えたいことがあるとすぐに言いたくなるタイプ。願いとか、その時してほしいことをすぐ言ってしまうんです。でも今は「タイミング」を待てるようになりました。「今じゃないな」「息子が受け止められるタイミングに」と思えるようになりました。ぐっとこらえる力がついた感覚があります。本当は言いたくなりますが(笑)少しずつですね〜!

まどかさん:それを聞いて思い出しました!こちらがどれだけ落ち着いていても、相手が受け取れる状態じゃないこともある。その視点もプログラムを通して知ることができました。

ますみさん:本当ですね。もちろんまだまだイライラしてしまうことはありますが、以前に比べて伝えるタイミングを選んだり、まずは一度受け止めることで、すぐに引っ張られて感情的になっていた頃よりは余白をもってかかわれるようになりました。

感情的になった時も、絵本を読むと不思議と心が落ち着きます

このプログラムをこれから受けたい!と思っている方にどんなメッセージを送りたいですか?

まどかさん:最初にお話しましたが私は、感情コントロール=ネガティブな感情を抱かないように気持ちをコントロールすること、と思っていました。その気持ちを手放して「ネガティブな気持ちも抑えなくていい」と思えたことが最大の変化でした。イライラしている自分に罪悪感を感じている人に「感情は一度受け止めていいんだよ」と伝えたいですね。

ますみさん:まどかさんが全て仰ってくれましたが…(笑) もっと言うと感情の扱いに課題感がなくても、全ての人に受けてほしいと思いました。頑張っているからこそ苦しくなる、そんな人にこそ特に。まずは自分に優しくなれる一歩になるはずです。

あなたにとってMPとはどんな場所ですか?

まどかさん:自分自身と心から向き合える場所。知識を得るだけでなく、実生活で実現できるように“もう一歩”を一緒に考えてくれる場所ですね。

ますみさん:自分一人では気づけないことに出会える場所。色んな方の色んな思いに触れることで自分の見える景色が広がって、前向きになれる。そんな風に背中を押してくれる存在です。


“親として、そして一人の人間として。
感情と向き合うということはとても難しい作業です。
お二人のお話からは、まずは自分の気持ちも、こどもの気持ちも、ありのままを受け止めることから少しずつ変化が始まっていった様子が伝わってきました。

完璧じゃなくていい。感情が揺れ動く日があってもいい。
そんなふうに自分に優しくなれたとき、少しずつ“待てる私”が育っていくのかもしれません。

お二人の変化のプロセスは、感情との向き合い方に悩むすべての人に、やさしく背中を押してくれるように感じました。

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